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◆東京都議選で13議席獲得
昨日投開票された東京都議選挙。日本共産党は13議席を獲得。前回当選の15
議席からは残念ながら後退したものの、文京と日野の二つの二人区で議席を回
復し、今後の前進の重要な土台を作りました。特に、日野の村松さんは告示日
の第一声に参加して支持を訴えた候補だけに喜びもひとしおです。
得票率は四年前と同じ15.6%。一年前の参院選挙での東京の比例区の得票率が
9.4%であったことから考えると「二大政党化」の流れが強まるなか、踏みこた
え、新しい前進の可能性を切り開いたといえると思います。
◆「二大政党」づくりの大波の中で
とりわけそのことは開票速報を見ていても感じました。とにかく、「都議会
も二大政党化」という報道の枠が決まっていてそれに無理やり当てはめるよう
な報道でした。
たとえば文京選挙区は定数二ですが、現職が二人とも落選し、日本共産党の
小竹候補がトップ当選で返り咲いたというのは相当のニュースだと思いますが、
事務所からの中継はなし。
また、日野の選挙区では「生活者ネットワーク」の現職を村松候補が破って
返り咲きを果たしたわけですが、テレビの解説者は「低投票率のもとで日本共
産党の組織票が上回った」と述べました。これはまったく事実と違います。日
野では、今年の市長選挙をたたかった無党派の皆さんが「都政でも市政でもオ
ール与党の独占を許してはならない」と、独自の組織を作って応援をしてくだ
さいました。その中には従来「生活者ネット」を支持してこられた皆さんもお
られます。そういう方々との新たな共同により勝利できたのです。
さらに、民主党内でも石原知事に書いてもらった自画像を自らのHPに載せて
石原知事べったりを誇示していた都議団幹部や、知事の女性蔑視発言に抗議も
せず、逆に知事を持ち上げた女性議員が落選するなど、民主党の石原知事言い
なりぶりについては厳しい批判が示されました。
こうした動きには着目せず、ひたすら「二大政党」作りという枠だけに当て
はめる報道振りは選挙中も相当なものでした。こうした動きの中で得た13議席
は実に貴重です。
◆国会最終盤。教訓を生かし、新たな前進へ
もちろん、大切な現職の議席を失った選挙区もあり、現職から新人へのバト
ンタッチもうまくいかなかったなど反省点も多々あります。今回の選挙からの
確信と教訓を引き出し、新しい前進を図らねばなりません。国会は、今日にも
郵政法案が委員会で採決され、来週から参院で審議入りすることが予想されま
す。障害者自立支援法案も衆院での審議が再開され、衆院法務委員会では共謀
罪が審議いりし、少年法改悪も続きます。いよいよ正念場。がんばります。
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