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井上さとしです。
「居酒屋は対象だが、スナックはだめ」――今日の決算委員会での仁比議員
の質問を応援傍聴したときに聞いた言葉です。何のことか分かりますか?
仁比議員は、年の瀬を向かえ日々悪化する景気の中で、中小企業への融資の
改善と派遣切り中止の問題で総理に迫りました。融資の問題でとりあげたのが、
政府の緊急保障制度の対象業種の問題です。
10月末から始まった「原材料価格高騰対策適応緊急保障制度」では、影響を
受けている業種を政府が指定して適用するもの。厳しい声と要求を受けて対象
業種を拡大してきましたが、なお、202業種、2割以上の業種は対象外とされて
います。
その不合理さの一つとして紹介したのが、「居酒屋は対象だが、スナックは
だめ」という事実です。居酒屋は緊急保障制度の対象となるが、なぜ、スナッ
クはだめなのか、知ってますか?
政府の説明は、居酒屋は仕入れ値段が上がって影響があるが、スナックは接
客への対価が中心でほとんど仕入れはないので影響はない、よって対象外だと
いうのです。しかし、今の景気悪化はスナックをも直撃しています。
仁比議員は「街でも観光地でも、泣く泣く店を閉めるママが激増しているのに、
居酒屋は対象になるが、スナックはだめ」とその不合理を指摘し、全ての業種
を対象にすべきと迫りました。
なぜ、こんなことに?緊急保障制度が、原油や食料品の大幅値上がりを受けて
原材料や仕入れの高騰対策として始まり、リーマンショック以降の深刻な危機、
消費の急速な冷え込みに対応したものになっていないからこういう不合理が出
てくるのです。口では「100年に1度の危機」といいながら、対策は従来型。こ
れでは、中小零細業者の危機は救えません。
それにしても、「スナックのママ」の思いを取り上げた国会質問を聞いたのは
初めて。仁比議員が話しを聞いたのは、中洲や別府のママたちでしょうか。私は、
京都の祇園でがんばる民商会員のスナックのママたちの顔を思い浮かべ、随分
ご無沙汰しているな〜と思って聞きました。がんばれママたち!
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