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◆「サダム小泉」!?
国会内でのある会合が始まる前に、自民党と公明党の議員が顔を寄せ合って
話しをしていました。「これじゃあサダム小泉だよ」。総選挙後の小泉総理の
強権ぶりには与党議員すら、あのフセイン大統領になぞらえて不満をもらすよ
うな状況になっているのです。
靖国への参拝は、公明党にも事前連絡はなし。外務省は総理が参拝をしにく
いように中国への外相訪問などの外交日程を年内に設定していたといわれてい
ますが、総理はお構いなしに参拝し、外相のは面子まるつぶれ。
議員年金の廃止問題では、衆参ともに各党が案を持ち寄り議長のもとで協議
をしている時に、いきなり鶴の一声での方向転換。これまた参院のある公明党
の幹部は「テレビニュースで見てびっくりた」。自民の幹部は「せっかく自民
党案をまとめてきて、その議論の党内会議をひらく十五分前にいきなり総理か
らの指示がきた」と不満たらたらでした。ある民主の議員は「議員年金廃止の
法案は出したが、どうせ賛成少数で否決されると思っていたのに……」と困り
顔。
特に河野衆院議長は、靖国参拝での意見も、議員年金問題での取りまとめの
努力もいずれも無視され、相当怒っているようです。
前にも書きましたが、参院の自民党議員の中には総選挙での大勝の喜びより
も、参院を無視するような総理のやり方がいっそう強まることへの不満が強く、
しらけムードを漂わす議員が少なくありません。しかし、ぼやきはするが、総
理に歯向かう気概もなし…。
政府は与党圧勝を背景におごり高ぶっています。厚生労働省が先日「サービ
スは金で買うもの。福祉はそういうものだ」という驚くべき答弁をしましたが、
国民の怒りを背景にした笠井議員の追及に撤回せざるを得なくなりました。
我々には自民議員のようにぼやいている暇はありません。国民とともに反撃
する毎日です。
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