[news:34] 財務官僚のメガネ (2005/12/16) 一覧へ
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  今朝の京都市の最低気温はマイナス1.3度。12月で気温がマイナス1度より下
 がったのは2000年以来です。日本海側では12月としては記録的な豪雪で、犠牲
 者も出ており、今後の被害の広がりも心配です。
 
  この寒さに追い討ちをかけたのが与党の税制大綱。定率減税の全廃をはじめ
 とした庶民大増税で、国民の暮らしにはビュービュー北風がふいています。
 
  「本物の ビール買ったら 妻激怒」――2〜3年前のサラリーマン川柳の入
 選作ですが、こういう庶民のささやかな生活防衛策である発泡酒にも容赦なく
 増税がされ、今度は第三のビールに増税です。この増税を見て、元大蔵官僚で
 野口悠紀雄氏のベストセラー「続『超』整理術・時間編」の一説を思い出し、
 本棚から引っ張り出してみました。
 
  「大蔵省にいたとき、先輩から聞かされた訓話に『通勤時間を無駄に過ごす
 な』というのがあった。読書に励め、というようなことではない。『電車の窓
 から外を見よ。そうすれば新しい税金の対象がみつかるだろう」「わが国を含
 む各国の税制は、このような官僚たちの涙ぐましい努力で築き上げられたので
 ある」と、いうくだりです。
 
  今でも財務官僚は、こうやって庶民増税の対象を必死で考えているのでしょ
 う。それにしても不思議なのは、電車の窓からトヨタの自動車は見えなかった
 のか、ということです。庶民増税の一方で空前の大もうけをしているトヨタな
 ど大企業への減税は継続・拡大するというのだから、相当ゆがんで見えるメガ
 ネをかけているとしか考えられません。
 
  抗議の意味をこめてビールをもう一本、と手を伸ばすと娘から「飲みすぎ!」
 と厳しい声がかかりました。嗚呼。
  

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