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 　井上哲士です。
　 第164通常国会が20日から始まりました。明日から衆参本会議での代表質問が三
　日間行われ、引き続き、衆参で補正予算審議の予算委員会が開かれます。参院
　でのトップバッターは私の予定。ＮＨＫテレビ中継もありますので、ぜひ、ご
　覧ください。
　 さて、開会初日、小泉総理の施政方針演説をはじめ政府四演説が衆参本会議で
　行われました。
　 総理が｢改革の総仕上げ｣と力をこめた演説ですが、本会議場はさっぱり盛り
　上がりません。野党が野次ると与党席から反論があったりするものですが、ま
　ったくなし。そればかりか、ほとんど拍手もありません。過去にも、本会議で
　の政府演説に、野党が「与党から拍手もないぞ」と野次ることがありました。
　これまでは、野次の後ぐらいは形ばかりでも与党席からの拍手が増えますが、
　今回は、それもありません。なんと白けた与党席。いったいなぜか。
　　やはり、この間矢継ぎ早に小泉構造改革や外交の行き詰まりを示す事態が相次
　ぎ、それに対する国民の声や暮らしの実態を年末年始に否が応でも見聞きせざ
　るを得なかったからではないかと思いました。｢小泉チルドレン｣のようには、
　総理演説に心から拍手もできない、さりとて、党内で異を唱えることもできな
　い。そんな状況が静かな与党席につながったのでしょう。
　　なにしろ自民党政治の破綻の早さは加速度をどんどん増しています。
　昨年春のＪＲ福知山線の脱線事故は国鉄分割民営化が安全を犠牲にしたことを
　劇的に示しましたが、民営化からは20年たっています。
　　そしてあの耐震偽造問題。98年の建築基準法改悪の問題を浮き彫りにしました
　が、改悪から7年後のこと。さらに、ライブドア問題。証券取引の規制緩和は0
　0年代のことですし、堀江氏を｢改革の旗手｣と持ち上げたのは昨年の8月で、
　わずか5ヶ月前。
　　そして、こんどは米産牛肉からの危険部位の発見による輸入再停止が開会日の
　国会に激震を走らせました。この問題にいたっては、昨年12月に再開したばか
　り。わずか1ヵ月で破綻です。あっという間に破綻してしまう。ここまで小泉政
　治は来ています。
　　この政治と対峙し、国民の運動と力合わせて150日間をがんばりぬきます。よろ
　しくお願いします。
　

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