[news:44] 将来キラリと光るもの (2006/02/21) 一覧へ
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 井上さとしです。
 
  今日、議員会館にいるとNHKからアスベストの件で電話取材がありました。
 21年前の1985年の衆院予算委員会で梅田勝衆院議員(当時)が行った質問につ
 いてです。当時私は、京都で地元秘書をしていました。
 
  この質問で梅田さんは建築作業員のアスベスト曝露について国がなんらかの
 規制をすべきだとだと政府に求めたのですが、この点について日本の国会議員
 で一番最初に質問したものなので、当時の状況を教ええてほしい、という取材
 です。
 
  なんせ21年前のことですから、詳細には覚えていませんが、京建労の山科支
 部の執行委員会に梅田さんと一緒に参加した際に、役員の一人の方がアスベス
 トの発がん性の問題に先駆的にかつ熱心に取り組んでおられ、その場で要請を
 受けたのが出発点でした。
 
  当時まだほとんど社会問題化していなかったのになぜ、予算委員会でとりあ
 げたか。実は、京都の東山では清水焼労働者の皆さんが粉じん塵を長期に吸い
 込むことによるじん肺が大きな問題になり、民医連の東山診療所が陶磁器労組
 の皆さんとともにその対策に取り組んできた歴史がありました。その経験から、
 「アスベストも重大な問題だ」と認識し、国会で初めてとりあげたというのが
 経緯でした。
 
  昨年来、議員団のアスベスト対策チームで議論をした際に,過去の党議員の
 質問の一覧が出されており、梅田さんよりも前にアスベスト問題で質問をして
 いた人もいました。しかし、発がん性一般についての質問はあっても、建築労
 働者の問題で質問をしたのは梅田さんが最初だったということは、実は,不覚
 ながら今日まで知りませんでした。
 
  21年も前に、先駆的で歴史的な質問の準備にかかわっていたことは、感慨深
 いものがありますが、何より重要なのは京都の建築労働者の皆さんの先進的な
 運動です。
 
  耐震偽装の問題でも、北朝鮮による拉致の問題でも党の先輩議員の先駆的で
 的確な質問が何年もたってから注目されることがよくあります。そのたびに誇
 りを感じます。将来キラリと光る質問ができるような先進性を自らどう身につ
 けるか…。精進、精進。


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