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■┃井┃上┃哲┃士┃メ┃ー┃ル┃マ┃ガ┃ジ┃ン┃
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http://inoue-satoshi.com/
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井上さとしです。
メルマガ読者の皆さんには大変ご無沙汰して、申し訳ありません。なにせ、年
度末の国会に地方選の応援が重なり、毎日の活動日誌の更新で手一杯で……。
お許しください。
さて、参院は、一斉地方選の前半戦中はほとんど休会状態でしたが、9日から
はどんどん審議が入り、今日、16日は改憲手続き法案の本会議質疑がありまし
た。これまで参院では、10人未満の会派には本会議質疑の機会がきわめて限定
されており、特に法案に対する質疑は認められてきませんでした。今回、この
法案が憲法改正に関する法案であるという性格があり、さらにこの間の粘り強
い申入れも実り、日本共産党の質問も実現することとなりました。10人未満会
派の、法案に対する本会議質疑は実に36年ぶり。市田書記局長が質問に立ちま
した。
しかし、答弁のひどいこと!議場は何度も騒然としました。まず、民主党議
員が「参院の議論は白紙状態であり、十分な質疑が必要だ」と質問したのに対
し、自民党の発議者である保岡衆院議員は、「ゼロから議論を始めるのではな
く、衆議院の論議の足らざるところを集中的に審議を」という答弁をしました。
場内からは一気に「参議院は衆院の補完物ではないぞ」「答弁を撤回しろ」と
大きな野次が飛び、答弁がほとんど聞き取れない状況になりました。
まさに保岡氏の答弁は、参院を衆院の付録扱いにし、二院制の下での参院の存
在意義を否定する発言です。しかも、参院での審議のやり方は参院特別委員会
の理事会で与野党が協議するものであり、発議者である衆院議員があれこれ指
図するのも重大な問題です。さらに、衆議院で「議論を尽くした」といって強
行採決しながら「足らざるところがある」するのもとんでもない話です。「衆
院で議論をやり直せ」「出直して来い」という野次も飛びました。
この答弁をめぐり、与野党の議運の理事が壇上に集まり、さらに、憲法特の理
事も場内で対応を協議するなど議場内は異様な雰囲気になりました。さすがに
まずいと思ったのか、次の公明党の質問議員に対し、船田衆院議員が「足らざ
るところだけでなく、足りているところも十分に審議を」と答弁しましたが、
これにも、「保岡答弁の何が問題か分かっているのか」「撤回しかないぞ」と
厳しい声が飛び交いました。
続いて質問に立った市田書記局長が「参議院の存在意義を否定するような答
弁は撤回し、謝罪せよ」と迫り、場内はやんやの喝采です。ところが、自民党
の発議者達は、自分たちの発言のどこが問題か少しも理解していないようで、
社民党の質問の答弁に立った葉梨(はなし)衆院議員は、参院を持ち上げれば
機嫌が直るとでも思ったのでしょうか、笑いながら「紳士・淑女の集まりであ
る参議院の本会議場で答弁できることは幸せ」とのべたので場内の怒りは爆発
し、「馬鹿にするな」などの野次が飛び交いました。
わが党の仁比議員は「俺は紳士じゃないぞ」と大声で叫びました。私は、葉
梨(はなし)議員の答弁だったので、「これじゃあ、話にならない」とやじり、
一部から拍手をいただきました。駄洒落ですいません。
もともと参院をなくせというのは、自民党の最初の憲法改正草案の内容です。
自公与党は、「今回の手続法は、改憲でも護憲でもない中立的制度をつくるも
の」と言い訳をしていましたが、今日の答弁は、この手続き法が、まさに自民
党の狙う憲法改悪と直結したものであることを改めて浮き彫りにしました。
二院制を否定する議論は、参院自民党の中でも反発を呼んでいます。なんと
しても、廃案へ。さらにがんばりぬきます。
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