[news:9] 衆院憲法調査会の報告がでたが…… (2005/04/25) 一覧へ
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◆改憲方向づける衆院憲法調査会の報告

 15日に衆院憲法調査会の報告が自民、民主、公明の賛成多数で議決されました。「調査の経過と結果を記載」するだけとした調査会規定を逸脱して事実上改憲を方向ずける内容だとしてわが党は反対しました。

 参院でもの20日の調査会で報告書を議決され、今週には本会議で報告されることになっています。参院では、当初の事務局案は、一会派でも異論があれば、「意見が分かれた」と記述していました。ところが、「メリハリをつけるべき」との他会派の意見があり、論点ごとに「おおむね趨勢」の意見とそうでない意見とを区別するという編集に変えられました。これも改憲への方向づけとなるもので、日本共産党は反対しています。

 このような報告書が出されたことは極めて重大であり、改憲の動きは新たな段階に踏み出すことになります。しかし同時に、この間の「九条の会」をはじめとする運動と世論が確実に広がり、改憲派の中にも少なくない影響を与えていることは注目すべきことです。

◆改憲派の矛盾も

 衆院での最後の自由討議で民主党の代表は「今なお憲法に対する国民の関心は、決して高いとはいえません」とのべざるをえず、公明党の代表は報告には賛成しつつも、その内容について、「公明党にも異論なしとしません」「はじめて『改正ありき』ではないがゆえに、意見の数が多いかすくないかの基準で一定方向に報告書をまとめるこは本調査会の狙いをいささか逸脱してはいないか」とのべました。

 参院では、自民・民主・公明は三党が合意したものは、「おおむね趨勢」の意見とすると申し合わせました。ところが、一つひとつ検討すると、当初案では40ヶ所以上あった「趨勢」の意見にそれぞれ異論が出て、残ったのは6ヶ所だけになりました。特に九条関係では一つも残りませんでした。

 実際の改憲案のすり合わせをしようとすれば、それぞれの党内にも、また、党同士にもさまざまな意見があり、そこには少なからぬ困難があります。そして、九条の会の広がりに見られる国民の根強い世論にぶちあたり、強い姿勢をとることに躊躇する各党の姿も見ることができます。

 憲法を守り、生かす運動はこれからが正念場です。
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