衆参本会議で総理の施政方針演説をはじめ政府四演説が行われました。安倍総理の演説は、国民に意欲を持て、国会議員には初心に帰れとお説教し、中身抜きで「世界一を目指そう」と繰り返すばかり。
国民から意欲や希望を失わせてきた政治のどこに問題があるのか分析も反省もなければ、打開の具体的方策もなし。二月初めの所信表明演説以上に空疎な施政方針演説でした。
朝から嬉しいメール。日本共産党長野県委員長の今井さんからで、「昨日の井上質問が掲載された赤旗1面をつかって岡谷市の山田拓男さん(元市議)が今朝、日刊紙2部を拡大しました」というもの。現場に喜んでいただけるのが何よりです。
午前中、議員会館前で行われたTPP交渉参加反対の緊急座り込み行動に参加。農民連や全労連、民医連の皆さんなどが駆けつけてこられました。私は、昨日の質問で使った自民党の「TPP断固反対」のポスターのパネルを持って国会報告。
「公約違反でないという安倍総理のごまかしは明らかになった。自民党は総理に一任したが、国民は公約違反の一任などしていない。草の根から交渉参加許すなの声をひろげよう」と訴えました。
14:40から本会議で政府四演説。終了後、国会内で行われた、ノーベル生理学賞を受賞した京大の山中教授の講演に参加。衆参議長や議運委員、各派代表者らとともに講演を聞きました。
山中教授は日米で研究者の地位や研究環境に大きな差があることを紹介し、研究者が研究に専念できる体制整備の必要性を強調されました。その中で、4月1日から労働契約法が施行されることにより、10年のプロジェクトの場合でも、有期雇用の人が優秀な人材でも5年で打ち切られることになってしまうと述べられていました。
先日の予算委で田村智子議員が取り上げた問題。指摘した通りのことが学問研究の現場で起きています。参加した議員たちもうなづいて聞いていましたから、抜本的な対策をとる必要があります。