オスプレイ・オレンジルート調査2日目

 オスプレイ・オレンジルート調査2日目。徳島県三好市の祖谷の調査から開始し、高知県境の京柱峠へ。続いて高知県の大豊町役場、大川村の早明浦ダムの墜落現場、本山町、高知県庁と回って調査しました。

 民宿を7:20に出発し、祖谷の後山峠から山あいを米軍戦闘機がどのように飛んでいくか説明を受けました。続いて、高知の衆院2区・岡田候補、塚地県議、和田平和委員会事務局長、前野大豊町議と合流し、徳島と高知の県境の京柱峠に向いました。

 標高1000mある峠からは両県を見渡すことができ、徳島川で急降下や急旋回の訓練を繰り返した戦闘機か高知側で訓練を続ける状況がよくわかりました。峠のお茶屋のご主人に聞くと、外のいすにすわっていると戦闘機が正面から向かってきて、恐怖を感じて思わず体をよけるほどだったとのこと。

 オレンジルートといっても細い航路を直線的に飛んでいくのではなく、相当広い幅を持ち、その周辺を含めて、様々な方向から急上昇・下降、急旋回などを繰り返す訓練が行われていることが良くわかりました。

 続いて大豊町役場で聞き取り。ここでも防災ヘリ、ドクターヘリとの関係での不安が出されました。さらに、大川村で1994年の早明浦ダム米軍機墜落現場を視察。平賀村議とも合流し、現地で当時の詳しいお話を聞きました。後数秒で保育所などに突っ込むところだったことが生々しく伝わってきました。

 村役場を表敬訪問した後、本山町役場へ。町議とも合流し、町からの聞き取り。同町で市街地の上を飛行しており、近くで墜落事故があったことから目撃情報の蓄積もあります。最近は病院で防災ヘリによる防災訓練の最中に米軍機が飛来しており、不安と怒りの声が広がっています。

 最後は高知市内に移動し、県庁で岩城隆章副知事と会談。県として低空飛行訓練中止を繰り返し求めていること、県下の全自治体に目撃情報の報告を要請したことなどお話がありました。県がまとめられた地図では大豊町から大川村にかけて訓練ルートにそって防災ヘリ、ドクターヘリのヘリポートが15ヵ所もあります。

 防災ヘリ、ドクターヘリはいつ運行するかわかりません。何の予告もなく行われる米軍低空飛行訓練は本当に危険です。

 以上で二日間の調査は終了。関係者のご協力をいただき、大変充実した調査ができました。今後の国会論戦と闘いに大いに活かします。高知空港から伊丹に向かい、自宅着は21:30。