「ズブズブ」――この言葉がピッタリの統一協会と自民党との癒着。岸田総理は「関係を断つ」とし、所属国会議員の「点検」結果を発表しましたが。これが「スカスカ」。発表以降も次々と新たな関係が明らかになり、報道されて「記憶が呼び覚まされた」としぶしぶ認めた木原官房副長官など、まともな反省がありません。
この間、党議員団の統一協会追及チームのヒアリングや野党の国対ヒアリングで、高額献金や霊感商法の被害者、両親が「合同結婚」している元二世信者、被害救済に取り組む弁護士やジャーナリスト、学者の皆さんからお話を聞きいてきました。
「母親が信者で一億円以上献金し、極貧生活をおくった」「母が海外宣教で三年間いなくおカネもなくつらかった。二世に信教の自由はない」「献金で年金もかけておらず老後資金もない信者の問題がこれから深刻」「学生時代に『万物復帰』として一カ月間、集団で地方に泊まり込み、朝から晩まで物品売りをした」などなど。言葉を失うような深刻なものです。
問われているのは、宗教ではなく不法行為を繰り返す団体の問題。協会の反社会的な活動について最高裁は、信教の自由に対する「重大な脅威」「許容しがたい不公正な方法」と認定しています。文化庁は宗教法人法による解散命令の請求を行うべきです。
被害者の救済や政治家との癒着の一掃、政治によって協会に有利なように行政がゆがめたられていないかの究明などさらに取り組みます。(2022.9.17「赤旗」東海北陸信越版)