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ニュージーランドかけある記
広島・長崎の火

日本庭園にある石灯籠の中に灯された「広島・長崎の火」の前で
上野東照宮の境内にある「広島・長崎の火」の前で

 「広島・長崎の火」は赤道を越え、南半球の国で平和の願いを燃やしつづけていました。

 「参議院ニュージーランド国会公式招待訪問団」の一員として十二日から十七日まで同国を訪問しました。私の一番の関心は、この国の徹底した非核政策。特に希望して首都ウェリントン市内の平和公園にある「広島・長崎の火」を訪問しました。

 この火は、広島の被爆兵が被爆地から故郷の福岡県星野村へ持ち帰った火と、長崎の被爆瓦から摩擦でおこした火が上野東照宮の境内で一つにされ、永遠に平和を誓って燃やされ続けてきたもの。十年前にこの火が上野東照宮の宮司とウェリントン市長により同市に灯されました。

 私は様々な会談のなかで、自分が広島育ちであることも紹介し、同国の非核政策に敬意を表しました。ハント国会議長は、「私は最初の選挙のときから核兵器廃絶を土台にして訴えてきた。」と述べられました。国会の外交・防衛・貿易委員長のピーター・ダン議員は「時折、非核政策見直しの意見がでるが、そのたびに国民から反対の声があがり、拒否されてきた。」とはっきり述べられました。

 会談のなかで、「わが国は、人口六百万の小さな国」という前置きを何度も聞きました。しかし、そこには、小さな国であっても非核政策をつらぬき、存在感を示している国の誇りがあります。

 同国は、イラク戦争に反対しつつも「復興支援」には軍を派遣していましたが、九月末の期限を前倒しして撤退を決めました。その理由を「技術援助などで派遣したが、結局アメリカの政策の中であり、正当化につながりかねない」と語られました。明快です。

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