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中南米訪問記
2009年10月18日

パナマからペルーへ/ワカ・プクリャナ

 ODA中南米調査の9日目。パナマからペルーに入りました。ペルーは1899年、南米で最初に日本の移民を受け入れた地域です。現在、日系人は9万人でブラジル、アメリカに次ぐ第3位。そのうち約3万9千人が日本に在住するといわれています。

 パナマのホテルを8:30に出発。10時過ぎの飛行機に乗り3時間半でペルーの首都、リマに到着し、目賀田大使らの出迎えを受けました。ペルーは今、冬季 にあたり最高気温は20度位。街中には、コートやジャンバーを着た人の姿も見えます。パナマからの夏姿でしたので肌寒く感じました。

 ペルーはアマゾン川流域の熱帯雨林地域からアンデスの高地、そしてリマ周辺の海岸砂漠地域など実に多様です。飛行機から見ていると、緑豊かな地域からリマに近づくにつれ、茶色い砂漠地帯が広がります(写真上)。

 ホテルにはいった後、リマ市内を視察。今日は日曜日なので、政府や施設関係の訪問ではなく、リマの町並みなどを見て回りました。リマの歴史地区は世界文化 遺産に登録されており、プレコロンビアの文化とスペイン植民地時代のコロニアル建設、そして近代的建造物が混在しています。

 訪れたワカ・プクリャナは紀元前200年前から紀元600年ごろに栄えたリマ文化の遺跡(写真下)。日干しレンガで積み上げられた、ピラミッドを思わせるような遺跡で、葬祭の場などに使われていたもの。現在も土器やミイラ、織物などの発掘が続いています。

 写真の後姿は、日本への出かせぎ経験のある日本語の上手なガイドさん。日本からきた若い女性の二人連れの観光客にも会いました。

 古くから文化が発達したペルーには世界文化遺産がたくさんあり、NHKのアンケートで日本人が1番訪れてみたい世界遺産のダントツ1位がインカ帝国のマ チュピチュ遺跡です。今回は、ODA調査ですから、そこまで足は伸ばせませんが、ナスカの地上絵など実に興味深い国です。

 大きな商業施設にも入ってみました。リマ市民はもちろん、ペルーの地方や外国からの観光客で大賑わい。観光客に人気の一つは、この国の名産アルパカです。とってもいい手触りで暖かそう。私も家族へのお土産を奮発しました。

 夜は大使公邸でペルー情勢のブリーフィングを受けた後で夕食。デザートで生まれて初めてピタハヤとチリモヤというフルーツをいただきました。いや〜南米はフルーツの宝庫です。ピスコサワーというカクテルも美味でした。

 ペルー大使公邸はかつてゲリラ組織による人質事件があったところ。当時の公邸は更地になり、現在の公邸は新築したもの。二重の高い塀で囲まれ、厳重な警戒でした。

 その後、テロ行為は沈静化していますが、私たちの車には常にパトカーの先導と警護の車がついています。


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