決算委員会で原発と活断層について質問

 13時から18時半まで決算委員会の省庁別審査。今日は経済産業省、環境省などが対象で、私は原発と活断層に関する建設時の国の審査のずさんさについて取り上げ、枝野経産大臣に活断層に関する過去の審査についての総点検や、再調査への第三者の専門家の立会を求めました。

 私はまず、大飯原発や志賀原発の直下にある破砕帯を、建設時に「活断層ではない」と評価した原子力安全・保安院や原子力安全委員会に専門家から批判が集まり、再調査が始まったことを指摘。志賀原発直下の破砕帯を巡っての保安院の専門家会合で「典型的な活断層。なぜ審査を通ったのか」「唖然とする」などと厳しい批判が上がったことを示し「なぜ、国の審査でチェックできなかったのか」とただしました。

 枝野大臣は「3.11以前の原発の安全性チェックについては適切ではなかった部分があった」と認め、私が再調査と審査に第三者の研究者の立会いを求めると「透明性を確保する立場から、専門家から要望があれば検討したい」と約束しました。

 さらに私は、島根や柏崎刈羽原発でも、特定の専門家が長く審査に関わり、活断層の過小評価が行われてきたことを告発。国会原発事故調査委員会が指摘するような規制当局と電気事業者との「虜」の関係のもとで、電力事業者の意向にそう専門家が重用され、活断層の過小評価が横行したのではないとただしました。

 枝野大臣は「規制をする側と受ける側が非公式にやり取りをしていたとすれば適切ではない」「こうした関係を断ち切ることが重要だ」と答えました。

 最後に予備費関連6件に関する討論・採決が行われ、私は大機企業中心のばらまき経済対策や海賊対策を理由にしたソマリアへの自衛隊派遣に関する3件については反対する討論を行いました。

 終了後、議員団会議に遅れて参加。尖閣・竹島などの外交防衛問題で予算委員会の開催を求めていた自民党と民主党との協議が決裂し、参院では自民党が今週末にも問責決議を提出し、その後の審議を拒否する流れが強くなっています。