井上委員には、そのコンサートの際には御協力ありがとうございました。
私は文部科学省の中で、文化の果たす役割というのは非常に大きいということを常日ごろから申し上げ、対外的にも日本人の尊敬、そして認識を高めるという面において、文化の果たす役割、その力というものは非常に大きなものであって、その文化力というものを高めていくことが必要だと申し上げております。
今回の中古電化製品の電気用品安全法の改正につきましては、これは産業面での安全の確保という観点から、今日いろいろな面での安全というものが指摘されておりますので、これは一つ、漏電防止等の観点から一つの基準を作るということは価値があると思うわけでございますが、その過程において、いわゆるデジタルの時代になりつつありますが、アナログの製品がだんだん市場から消えてまいりまして、そのアナログ独特の優しい、一とゼロの間をつなぐようなニュアンスというものが出る、そういうものが文化だと思いますから、それは大切にしたいと私も思います。
この問題がテレビで指摘をされまして、直ちに私は実は、担当外でありまして、よその大臣が余計な口出しをするなと言われるかなと思ったんですが、経産省の方にお聞きをいたしました。そして、御説明をいただきまして、今回のような柔軟な対応が可能である旨、また、耐圧試験に一千ボルトぐらい掛けるわけでございますけれども、電流は非常に微弱でございますので機器を破壊することがないということで、その機器も貸出しをして個人で検査を受けられることができるようにするという対策をお聞きいたしましたし、そのための拠点をつくり、それをインターネットで公表するということも承りました。そしてまた、インターネットでもう既に出ておりますけれども、PSEマークをそういった場合にはどうやって付けることができるのかということについても案内をちゃんといたしますと、こういうことでございましたので、また、個人的な売買に関しては、この法律の適用は除外されております。
こういった観点を全部チェックいたしまして、引き続きアナログの製品、あるいは、言ってみればワインのビンテージとどこがこう重なってきたのか分かりませんが、入手困難な非常に貴重な製品という家電製品、家電製品というよりは電気楽器製品ということだと思いますが、先ほど経産省の方の説明がありましたような対象製品の取扱いについて、今後とも流通が確保されるということを確認しましたので、そういった意味で文化的な障害はないものと認識をいたしております。