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若手訪中団

2010年12月25日(土)

北京から湖南省長沙市へ/記念植樹/毛沢東の巨大胸像

  訪中4日目。北京から空路で湖南省の省都長沙市入り。記念植樹や周強党湖南省委員会書記との会談などを行いました。

  ホテルを9時過ぎに出て空港へ。車内の話題はもっぱら、菅総理が「たちあがれ日本」に連立を持ちかけたニュースについて。評価する声はどの党からも聞かれませんでした。どうなることやら。

  空路約2時間半で長沙市に到着しました。湖南省は沖縄と同じぐらいの緯度で温暖な気候と聞いていたのですが、冷たい空気が流れ込み、今日の朝は初雪が降ったとのこと。到着したときの気温は1度でした。もう寒さとお別れと思っていただけにこたえました。

  空港からまず向かったのが、松雅湖国際友誼林。訪中の記念植樹を各党毎に行うとのことで簡単に考えていたのですが、現地につくと歓迎アーチまで作ってある大変な出迎えでした。

  湖南省人民政府の代表からの挨拶などを受け、長靴にはきかえて御一緒にキンモクセイを植えました。成長が楽しみ、また来たくなりました。

  続いて向かったのが湘江の中州に作られた大きな公園、橘子洲。湖南省は毛沢東、劉少奇、朱鎔基などの政治家を排出してきたことで知られていますが、丁度明日は毛沢東の誕生日。この橘子洲に昨年、毛沢東の胸像ができたのを見に行くとのこと。

  その場所についてびっくり。なんと高さ32メートルの巨大像で、若き日の毛沢東の姿です。エジプトに行った時に見たスフィンクスを思い出しました。毛がふさふさの毛沢東の姿もあまり見ることもありません。

  随行の中国の人に「革命は成功させたけど、文化大革命という誤りをおこしたことは中国の人はどう考えておられるのですか」と聞くと「間違いはおこしても神様のような存在」との答えでした。

  ただ、毛沢東の誕生日だからといって特別の行事があるわけではないそうでで、町中にもその様子はありませんでした。

建設ラッシュと渋滞/周強書記

  夜は中国共産党湖南省委員会の周強書記との会談と周氏主催の夕食会。中国の八大料理の1つとされる湖南料理をいただきながら交流を深めました。

  北京、フフホトと同じように、長沙市も慢性的渋滞でした。住宅やオフィスビルの建設ラッシュで、車窓からはそこらじゅうにクレーンが見えました。

  周強書記との会談でも、今年のGDP伸びが14%だという見通しが話されました。ここもすごい勢いで成長しています。湖南省には洞庭湖があり、地形がにていることから滋賀県と姉妹都市を結んでいます。市内には滋賀県を中心とした大型スーパー「平和堂」も出店していました。

  周強書記は共青団中央書記処第一書記を8年間もつとめた経歴の持ち主で現在50歳。中国共産党の次世代指導部を担うと注目されている人物です(写真)。

  会談では、同省の経済発展の現状と課題、環境を重視していることなどが強調されました。日本側からの今後の中国にとって何が重要かという質問に「平和的発展」という答えがありました。

  同省は中国有数の米どころ。お茶の産地としても有名です。地元食材を使った湖南料理はとっても美味でした。


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