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2002/08/30(金) その1

ヒズボラのイスラエル攻撃の緊迫した中、首相、外相と会談

 午前中はハンムード外相、ハリーリ首相と相次いで会談がありました。外務省に向かうバスの中で大使館から「今朝、ヒズボラがイスラエルを攻撃したので、政府はその対応に当たっている」との報告があり、紛争が現に進行している国の緊張感を感じました。

 そのため、外相に続いて行われた首相との会談は、30分以上も開始が遅れ、会談中も二回も首相に電話が入ってくるという緊迫した雰囲気でした。

 首相はもともと大実業家で、我々が泊まっているレバノンではもっとも有名なホテルもオーナーは首相とのこと。会談が行われたのは事実上の第二官邸になっている私邸の中ですが、驚くほどの豪邸でした。

 外相との会談では、中東和平のために、国際決議の遵守と大量破壊兵器の削減、除去の必要性が強調されました。

 首相との会談では、レバノンの復興のための国際会議が年末にパリで行われる事を明らかにし、「日本には100億ドルの信用供与をお願いしたい」とズバリ発言されたのも、実業家らしいなと思いました。

 首相との会談の始まる前に首相の秘書が「アメリカのイラク攻撃に対し、日本からは反対だときいているが、ワシントンの報告を見ると、日本は協力をするといっている。どちらが本当か」との質問があり、訪問団の関谷会長(自民党)は「国民世論は反対の方向に広がっているが、政府としては決めていない」と答えていました。日本の対応に中東諸国の注目が集まっていることを実感しました。
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