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中東から見えた日本と日本共産党

 
エジプト・ルクソールの王家の谷で

 参議院調査団の一員として八月二十五日から九月七日まで、トルコ、シリア、レバノン、エジプト、イギリスを訪問してきました。二週間で会談した要人は、シリアとレバノンの両首相や各国の外相、国会議長、宗教指導者など十八人に及びました。

 遠き中東から見えた日本の姿はどうだったか。まず、世界中の国々がアメリカのイラク攻撃に次々と反対を表明している中、アメリカの姿勢に「理解」を示し、イラク攻撃に「ノー」と言えないという世界の流れから孤立した姿です。中東各国の要人も「イラク攻撃に反対。攻撃はアラブ地域全体に想像できないような否定的影響を与え、テロの口実にもなる」(シリア・ミロ首相)。「大国が力で他国の政権を倒すような悪しき前例を作ってはならない」(エジプト・スルール人民議会議長)とすべて反対の立場でした。

 同時に見えてきたのは、日本が期待されている役割。どの国の要人の会談でも「ヒロシマ・ナガサキで大変な被害を受け、復興した国」と日本への好意が示され、中東和平で積極的役割を果たしてほしいという声が出されました。

 中東で会った日本人の日本共産党への見方も二つ。ある国の日本大使は「井上さんは赤旗記者だったそうですね。外務省では赤旗を読まないと仕事ができないといわれていました」と挨拶され、びっくりしました。また、中東に駐在している商社マンからは、前日の中国での不破さんの学術講演のことを衛星テレビのニュースで見て「共産党は市場経済を認めるのですか」との質問。「レーニンも市場経済を通じて社会主義へという路線を進めていたのですよ」と答えると驚いていました。日本共産党への新たな注目を実感しました。

(「京都第一法律事務所日本共産党後援会ニュース」より)


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