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ニュージーランドかけある記
2004年9月16日
マオリ担当大臣/外交防衛委員会/友好議員連盟/総督/オークランドへ/日本人補習校

 朝から再び国会に行き、3つの会談を行った後、カートライト総督を表敬訪問。そのあと空路オークランドに移動し、夕方は日本人の補習校を訪問しました。

 最初の会談はホロミア・マオリ担当大臣。マオリの様々な問題についてお聞きをしました。会談の最後に、マオリの儀式にのっとり、秘書の方と一緒にマオリの歌を歌われたのには大変感激しました。

 続いて外務・防衛・貿易常任委員会との会談。ニージーランドはイラク戦争そのものには反対しましたが、復興支援には軍を派遣してきました。しかし、この派遣についても、九月末までの期限を前倒しして撤退を決定したところでした。

 撤退の前倒しについては、各党間に意見の違いがあるようでしたが、緑の党のケイス議員からは、政府と同じ立場だとして発言。ニュージーランドは技術援助などの復興支援で軍を派遣してきたが、結局、アメリカの政策の一部であり、侵略の正当化につながりかねない、とその理由を述べられました。

 私は、広島育ちであることを紹介してニュージーランドの非核政策に敬意を表しつつ、非核政策の一部を見直す動きについて質問。これについてはピーター・ダン委員長から、「時折、見直しの意見がでるが、そのたびに国民から反対の声が上がり、拒否されてきた。非核政策の見直しの声はまったくない」とはっきりと述べられました。

 もう一つ議論になったのがニュージーランドから日本への農産物の輸入の拡大。昨日の会談でも再三、日本の障壁が高くて農産物の輸出が増えない問題が出されました。この点では、日本の食料自給率は今でもわずか38%であり、食料安保の点からも国内農業を守ることが必要だと与野党一致して返答しました。

 その後、ニュージーランド・日本友好議員連盟との協議(写真上)。ここでもイラク問題や農産物輸入など様々な問題を議論しました。

 ここで国会を離れ、シルビア・カートライト総督の公邸へと向かいました。ニュージーランドはイギリス連邦の一員ですから国家元首はエリザベス二世女王になります。その名代にあたるのが総督。女王にかわって様々な国事行為を行います。

 現在の総督は女性として初めて高等裁判所の判事を務めた方で、女性の総督としては二人目です(写真下)。人権問題に造詣が深く、特に女性の権利の向上に関する活動に尽力してこられた方です。

 参院共生社会調査会の会長を務めていた狩野安議員が、超党派で実現させたDV法改正の英文レポートを渡されましたが、興味深く手にとっておられました。

 総督公邸を後にし、昼食をとってから空港へ向かい、空路でオークランドに移動。空港を降りてすぐにオークランド日本語補習校を訪問しました。現地の駐在の方などの子どもたちが、現地の小中学校に行った放課後、週三回程度通い、日本語などの補習を行う学校です。

 丁度、休み時間であり、生徒の皆さんにも集まってもらい訪問議員団が持参した本の贈呈式。その後、父母や教員の皆さんからご苦労や要望をお聞きしました。学校運営への資金的援助や教員の研修や情報提供、日本語の本の不足などなど要望をいただきました。

 さらに夜は現地駐在員の方との夕食会。ここでも様々なお話をお聞きすることができました。

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