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中南米訪問記
2009年10月13日

ブラジル農政研究公社/厚生ホーム/水銀対策/ボランティアは全員女性

 朝から昼過ぎまでベレン市内で3つの施設を視察。昼食は、ボランティアや元JICA研修生の皆さんと懇談しました。

 6:00に起床し、ホテルのテレビで海外向けNHK衛星放送をつけると、いきなり志位委員長のアップでびっくり。9中総で参院選方針の報告をしているニュースでした。がんばろう。

 8:00にホテルを出てブラジル農政研究公社へ。日本は同公社の農林研究センターと、アマゾン地域に適合した生産システムの開発や同地域での持続的な農業技術の開発計画の技術協力プロジェクトを行ってきました。

 アマゾンではこの間、日本の2倍もの広さが伐採され、環境問題が深刻。同公社では、伐採地域の森林の復活等についても研究が進められています。

 続いて、高齢や身体障害などの日系移住者のための老人福祉センターである「厚生ホーム」へ。アマゾニア日伯援護協会が運営し、JICAが援助しているもので現在、移住一世の方20人が居住されています。

 訪問したときは、ちょうどハーモニカ演奏のボランティアの方の演奏を入居者の皆さんが輪になって座って聞いておられるところでした。日本の老人ホームと同じような光景でした。視察に先立ち、敷地内にある開拓先没者慰霊碑に献花しました。

 さらに、国立のエバンドロ・シャーガス研究所へ。ここで日本は、水俣病の経験をもとに、アマゾン支流の水銀汚染対策の強化の技術協力プロジェクトを実施し ています。所長さんから説明をうけ、所内を案内してもらいました。日本にしかない水銀分析の高価な機器もJICAの援助で設置されていました。重要な役割 をはたしています。

 昼食は市内の日本レストラン「博多」でJICAのボランティアや元国費留学生、元JICA研修生の皆さんと懇談。日 本語教育に携わる2人のボランティアはいずれも女性。厚生ホームにおられた看護士と栄養士の2人とトメアスの日本語学校の先生とあわせてアマゾン地域の JICAボランティアの5人はすべて女性です。

 昨年、アフリカに行かれた議員からは、アフリカのボランティアの多くも女性だったとのこと。女性のほうが、思い切りの良さと粘り強さがあるのでしょうか。


ヴェロペーゾ市場/ブラジリア/大使公邸で懇談

 夕方にベレン空港からブラジリアに向かうまでの間、ベレン市内の市場なども見て回りました。すごい活気です。そのあと、空路でブラジリアへ。

 150万都市のベレンですが、1616年にポルトガル海軍が河口を見下ろす高台に要塞を築いたのが都市としての発祥です。まずは、かつての要塞が見下ろすグァジャラ湾に面したベレン港の港湾施設を改良したアミューズメントエリア、「エスタソン・ダス・ドッガス」へ。

 湾といっても川の途中ですが、まるで海で、向こう岸は見えません。とてもいい景色で、さまざまな施設やレストラン、民芸品店が並んでいます。

 その隣のヴェロペーゾ市場は、小船で運ばれてくるアマゾン川一帯の産物を売っています。魚類や果実、野菜、民芸品、骨董品から「肝臓に効く水」「金持ちになる水」など得体の知れないものまで。市場の中を歩くと方々から声がかかり、活気があります。

 16時過ぎの飛行機でブラジリアへ。2時間半で到着。島内憲在ブラジル大使らの出迎えをうけ、大使公邸で夕食をとりながらブラジル事情についてお話を聞き、意見交換をしました。


 

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