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中南米訪問記
2009年10月16日

国会議長/大使館/水産市場

 朝一番でバレーラ国会議長を表敬訪問。その後、水産市場を皮切りに日本が経済協力した施設を訪問し、視察しました。

 ブラジルから2時間の時差があるため、4時過ぎには目が覚めてしまいました。ネットを開いてメルマガを書いたり、ニュースのチェック。さらに、日本共産党のサイトから9中総の報告をダウンロードして読了。ホテルの窓からの太平洋の日の出がきれいでした。

 8:30にホテルを出発しパナマ国会へ。バレーラ国会議長は47歳。この7月から議長をつとめ、お兄さんは副大統領兼外相で今年6月に来日されています。 懇談では、両国の友好のいっそうの発展への希望とともに、国会議員の特権の見直しなどの改革を進めていることを強調されました(写真上)。

 その後、日本大使館に行き、大使からパナマの経済情勢や視察案件についてブリーフィング。続いて、日本が施設の新設に資金協力したパナマ市水産市場を訪 問。当局から説明を聞いた後、施設を視察しました(写真下)。水揚げ、卸とともに小売も行っており、給料日直後で多くの市民でにぎわっていました。

  昼食はたくさんのクルーザーが停泊しているリゾート地域のイタリアンレストラン。シーフードのパスタが美味でした。

養護施設でかわいい歓迎/スコール/国際海事大学/ボランティアと意見交換会

 午後からは、日本が資金的・人的協力をしてきたシウダ・デル・ニーニョ養護施設、パナマ国際海事大学を訪問。夜はパナマで活動中のJICAボランティアの皆さんと夕食をとりながらの意見交換会でした。

 同養護施設は孤児や家庭に事情のある5歳から18歳までの男子を約220人受け入れ、扶養・教育とともに職業訓練も行う施設。貧困家庭の親も対象とした識字教育や職業訓練も行われています。日本は小児科診療室の開設と歯科診療室の親切のために資金協力しました。

 施設に到着してホールに入ると、全部の子どもたちが大きな拍手で出迎えてくれました(写真上)。施設からと私たちからの挨拶のあと、子どもたちがラテンミュージックにあわせての歓迎のダンスを披露してくれました。

 小さな子どもたちですが、リズム感とステップのノリはさすがです。子どもたちの未来のために協力できるのはとてもうれしいことです。

 施設を後にして国際海事大学へ。途中、みるみる黒い雲が増えてきて、猛烈なスコールに見舞われました。数メートル先が見えないような激しい雨でしたが、これが雨季の特徴。何事も経験です。

 国際海事大学はパナマ唯一の商船乗組員の養成機関。日本は専門家の派遣や機材の供与で協力してきました。学長さんとともに白い船員服の学生のみなさんが建物の入り口に並んで敬礼して歓迎してくださいまくした。

 学長さんから説明を受けた後、各教室や施設を回り日本が供与した訓練用のシュミレーション装置などが実際に活用されているところを視察。運河の国であり、 多くの便宜置籍船を受け入れているパナマにおいて海運はきわめて重要であり、その教育への協力を行っていることはとても重要な貢献だと実感しました。

 夜は大使公邸で、三沢大使の主催によるJICAボランティアとの意見交換会(写真下)。シニア・青年あわせて20人の皆さんが参加され、JICAからも三澤所長はじめ職員の皆さんが参加されました。

 デジタル放送への切り替えの支援から、清掃車の整備、幼児教育、小学校教諭、村落開発普及員、陶磁器、感染症対策などなど実にさまざまな分野で草の根からのボランティア活動をされています。

 今年大卒で6月からこられている京都出身の女性は、1日に1時間しか水道がでず、それすらも断水することもあるような地方の農村に住んで、農業協同組合で活動されていました。

 「とっても大変です」といいながらも実に前向きで「今日は久しぶりにおいしい料理がたべて幸せで〜す」と明るく語りながら「この数ヶ月で自分がものすごく変わりました」と話してくれました。

 こうした活動は人生にとっても、日本にとっても大きな宝物になるでしょう。聞かせていただいた実情やご意見はしっかり生かしていきます。ボランティアの皆さん、ご苦労様!


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