活動日誌

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新美2012公募展/落合峯子さん

 京都市美術館で開かれている新美の2012年公募展を鑑賞しました。真のアンデパンダンをめざして取り組まれてきた公募展で、今年は、東日本大震災をテーマにした作品が目立ちました。

 1984年に、パリで、保守的であった官選のサロンに対抗して無名の新進の画家たちが創立した、既成のアカデミックな権威に束縛されない美術家の団体とその展覧会をアンデパンダンと呼びました。

この精神を第一とした「新美」がとりくむ、無審査でいかなる賞もない公募展。専門化からアマチュアまで幅広い皆さんから、絵画、写真、書、工芸、彫刻など多くの作品が出展されています。

 岩手県の宮古市出身の画家、落合峯子さんに全体の概要や落合さんの出展作品ついてお話を伺いました。野菜の静物画は宮古から送られてきたものを描いたもの。例年は、魚やホタテなどの海産物が送られてくるのに、港が破壊されたうえ原発事故の影響で水揚げができないなかで、野菜が送られてきたというお話でした。何気ない静物画にも震災の被害の深刻さと復興への思いがこめられています。

 印象的な作品がいくつかありましたが、その一つが、たくさんのボールペンが金網のなかに閉じ込められた工芸の作品。タイトルは「思想調査」で、橋下大阪市長の思想調査をテーマにしたものです。

 会場で何人かの方から声をかけていただきました。びっくりしたのは、学生時代にともに活動していた精華大学出身の女性から「覚えていらっしゃいますか」と声をかけられたこと。30年ぶりぐらいでしょうか。なんと懐かしい!

 
しんび

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