昨日の北陸電力志賀原発周辺断層調査に続いて、関西電力大飯原発の視察。福井県委員会の金元書記長らや山本貴美子(敦賀市)、猿橋功(大井町)、北原武道(若狭町)、渡辺孝(高浜町)各議員とご一緒でした。
大飯原発では施設直下を走るF-6破砕帯が活断層だとの指摘がされ、原子力規制委員会が専門家チームで調査してきました。専門家チームが、トレンチなどで調査した破砕帯について一定の「結論」を出したことから、関電は再稼働に向けた安全審査申請をし、規制委は審査を始めています。
しかし、専門家チームの調査の過程で関電は、立地...申請当時のF-6破砕帯とは形状が違う破砕帯をF-6と主張。この「新F-6」については活断層ではないとされましたが、だからといって活断層がないといえるものではないと専門家チームに加わった渡辺満久東洋大教授も指摘しています。地元の住民団体も「調査は尽くされていない。安全審査は中止し、さらに徹底調査を行うべき」と申し入れしています。
調査では、破砕帯の調査や「新基準」に基づく安全対策の概要について説明を受けた後、破砕帯調査のためのトレンチや台場浜の露頭などを見て回り、質疑応答も行いました。この中で、F-6破砕帯について当初と説明が変わったことには納得のいく説明は得られませんでした。また、台場浜の露頭について、関電は地すべりだと主張していますが、専門家からは活断層だという指摘がされています。現場をみてさらに調査が必要だと感じました。
関電は、大飯原発の安全性が確保されたかのように宣伝して再稼働に前のめりになっていますが、調査は尽くされておらず、再稼働への安全審査申請は撤回すべきです。そもそも断層の巣ともいえる若狭湾周辺への立地そのものが根本から問われていると痛感した調査でした。
終了後、京都へ。もっと見る
福井の皆さんと大飯原発の視察
2013年10月 3日(木)