武器輸出三原則は、憲法の平和主義にのっとり、国際紛争を助長しないために一切の武器や武器技術の輸出をしないということを衆参の国会決議で内外に宣言し、政府も国是と認めてきたものです。ところがこの間、様々な例外措置による抜け穴が作られてきました。安倍内閣はそれをさらに見直そうとしています。
重大なのは、見直しの理由に、日本の軍需産業の「国際競争力強化」をあげていることで...す。今年一月の防衛産業の会合で、当時の経済産業副大臣は「防衛産業が成長戦略の一丁目一番地になる位の思い出取り組む」とまで挨拶しています。
私の質問に小野寺防衛大臣は、軍需産業の国際競争力強化を防衛省として初めて打ち出したことを認めました。一方、軍需産業の要望に応え、武器輸出を拡大することを成長戦略とする――軍需で栄える国など、日本国憲法と相いれないではないかとの質問にはまともに答えることができず、「我が国の平和国会の理念は変わらない」と繰り返すだけ。
岸田外務大臣には、これまで外務省が、国連での小型武器軍縮の取り組みについて「日本は武器輸出三原則に基づき原則として武器輸出を行っておらず、輸出を前提とした軍需産業もないことから、国際社会をリードできる」と述べてきたことを示し、これを根底から覆すのが「三原則」の見直しではないかと質問。
外相は、「これからも国際社会で役割を果たしていく」とのべるだけで、まともに答えることができません。憲法の平和主義にのっとり、三原則の抜け道をふさぎ、武器輸出禁止を厳格に貫くことこそ、日本が進むべき道です。
今日はの朝の国対の後、議運対応などの打ち合わせが続き、お昼もパンを火事ながらの仕事。13:00から16:30まで外交防衛委員会。18時から法案審査会議と議員団会議。終了後、次の質問打ち合わせなどなど。21時前に会館を出ました。