京都駅近くのホテルで開かれた、京都の「劇団京芸」の女優の早見栄子さんを「しのぶ会」に出席しました。昨年九月に永眠された早見さんは私にとっても「恩人」ともいえる存在です。
国政選挙の候補者になってからもうすぐ20年。当選してからも、ずっと苦労しているのが「演説」です。たまに、「歯切れがいい」「迫力あった」とお褒めの言葉をいただいた時のうれしいものです。
私の演説修行で大事な出来事が二つあります。一つはある後援会のつどいで手話通訳者に、「井上さんの演説は通訳しにくい。センテンスが長いし、結論が最後になる」とズバリ言われたこと。政策関係の仕事が長く、演説も「書き言葉」になっていたのです。それ以来、いつも心がけています。
もう一つが早見栄子さんのレッスンです。候補者演説に対し「聞き取りにくい」「もっと力強く」という声が相当あり、思い切って早見さんにレッスンをお願いしたのです。毎週一回、約三か月間、腹式呼吸や滑舌とともに、広い稽古場で絵本を読む練習をしました。離れた人にしっかりと届き、はっきり聞こえるように声を出すためです。
声の大小だけでなく、高低や速度の変化、間合いでメリハリをつけることの大事さも教わり、やがて感情も込められるようになりました。段々と、演説への聴衆の反応が変っていくのがわかり、自信がつきました。以来、選挙でのどをつぶしたこともないし、国会での質問にも役立っており、本当に感謝しています。
今日の集いでのスピーチでは、司会者から「早見さんの愛弟子」と紹介していただき、とても恐縮しました。「明日は決算委員会で安倍総理へ質問します。早見さんがなにより大切にした平和や自由を脅かす政治は許さないと、早見さんへの恩返しのつもりで迫まります」と遺影にお誓いしました。合掌。
明日は、15:50から40分間の質問。NHK中継もあります。TVの前で応援してください!
三人並んだ写真は、劇団京芸の元女優で、京都市議選南区予定候補の森田由美子さん、西山登紀子元参院議員です。