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NHKスペシャル「ドキュメント"武器輸出"」

   新潟から戻ってきて夜、議員宿舎でNHKスペシャル「ドキュメント"武器輸出" 防衛装備移転の現場から」を見ました。パリで開かれた国際武器見本市への初めての日本の出展など国会でも質問してきたものですが、武器禁輸政策の撤廃以降のわずか半年で、一気に武器輸出が進展していることに憤りを感じました。

 番組の中で鈴木総理がアメリカからの武器輸出の要請を断ったときの通産省出身の秘書官の方が証言されていました。「戦争が起きて武器が売れるといいなと思うような産業界の人を作りたくないと、総理は思われたのでしよう」というもの。そこには戦後保守の一定の見識がありました。
 

 ところが番組の中で、武器見本市に参加した企業と当時の防衛副大臣が乾杯する映像には一片の見識も感じられませんでした。防衛省の装備課長は終始笑みを浮かべ「チャンス」とまで口にしました。それだけではありません。他国は生産した武器を戦争で使用して改良してきたが、「残念ながら、日本はそうでない」とまでいいました。まずいと思ったのか、言い直しましたが、本音が出たのでしょう。

 私は国会で、「武器輸出で成長する国になるつもりか」と総理や防衛相をただしてきましたが、映像で示されたのはまさに、「戦争で栄える国」へ進む姿。許せません。これからも追及していきます。

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