昨日、NPT再検討会議に向けた核兵器廃絶の署名提出集会で、ドンと積まれた署名の山を見て、五年前の五月の再検討会議の際のニューヨークでの行動に参加した時の思いがよみがえってきました。
前々回に続いて参加した私は、日本共産党の党首として初の訪米となった志位委員長、笠井衆院議員とともにニューヨークでアピール行進に加わりました。行進が国連本部に到着したところで、日本の代表がカバクチュラン議長に署名を手渡すことになっていましたが、到着は一時間も遅れてしまいました。
それでも議長は待っていて、署名を受け取ってくださいました。しかも日本からの690万筆の署名を「この目で見たい」といって離れた広場に積み上げた署名の山まで歩いて行かれたのです。
そして翌日、国連本部で開かれたNPT再検討会議。議長は開会演説の冒頭で「昨日私は、市民社会が集めた署名を受け取りました。私たちはこの熱意に応えなければなりません」と述べられました。会議を傍聴していた私たちは、驚き、感動しました。
「みなさんの署名が海を越えて核兵器のない世界の流れを前に進めていることをこの目で見てきました」――日本に戻って、各地の集会でこう報告をして回ったことを思い出します。
被爆70年の年に開かれる今回の会議。残念ながら国会日程との関係で参加できませんが、高齢の被爆者を含む日本の代表団の行動や、日本での一つひとつの署名は必ず情勢を前に動かすことでしょう。確信しています。