10時から開かれた本会議は15分で終了。その後、戦争法案の強引な採決阻止で一致する参院6野党・会派の国対委員長会談。今日の締めくくり総括質疑は絶対に許されないことなど、今後の対応について協議しました。
13時から新横浜駅前のホテルで開かれた地方公聴会に出席。新横浜駅前には抗議の市民で一杯。会場に向かうとたくさんの皆さんから「がんばって!」と激励を受けました。畑野君枝衆院議員がマイクで訴えている声も聞こえてきます。詳細は末尾の「赤旗」記事で。
終了後、国会にもどり締めくくり総括質疑を行うことへの抗議の包囲の前で、ホテルから車が出れなくなり、待機に。結局、神奈川県警に回りをガードされながら抗議行動をさけて、歩いて新横浜駅まで移動。市民の前に堂々と姿を現せないような事態を作り出した与党の責任は重大です。
国会に戻り、締めくくり総括を行うための理事会が開かれましたが、理事会室前にはたくさんの抗議の議員が集まっていました。野党は締めくくりの中止といっそうの質疑を求めましたが、鴻池委員長と与党はまともに聞く耳をもたずに協議の打ち切りを宣言して委員会室に移ろうとしましたが、抗議の中で部屋を出ることができません。
以来、理事会は休憩のまま、個別協議もしつつ九時間のにらみあいが続き、結局午前3時に委員長がその状態のままで8:50に再開することを宣言。理事会室には最後まで国会正門前でのコールの声が聞こえており、この声に応え一歩も引かないと頑張ることができました。
議員団控室にもどる未明にもかかわらず、質疑終結・強行採決は許さないと待機していた議員団の皆さんに報告し、夜が明けてからの引き続く奮闘を誓いあいました。その後、仮眠。
【しんぶん「赤旗」より】政府・与党が戦争法案の締めくくり総括質疑をおこなうことを提案し、強行採決を狙うなか、参院安保法制特別委員会の地方公聴会が16日、横浜市で開かれ、4氏が意見陳述しました。野党推薦の公述人からは「参院の良識を放棄したと判断されないために、しっかりとした審議をつくすべき」など強行採決反対の意見が相次ぎました。
広渡清吾・前日本学術会議会長は、「公聴会は、これからもっと法案の審議を充実させようというためにやるのがコンセンサスだ。公聴会終了後、ただちに強行採決するなら、まさに参院の良識が問われる」と指摘。「法案強行は民意を無視し、民主主義、国民主権にそむくものだ」と強調しました。
水上貴央弁護士は、「公聴会が採決のための単なるセレモニーにすぎないならば、私はあえて申し上げる意見を持ち合わせていない」と述べ、鴻池祥肇委員長が職権で締めくくり総括質疑の開催を決めたことに強く抗議。「公聴会を開いたかいがあったというだけの十分かつ、慎重な審議をお願いしたい」と述べました。
日本共産党の井上哲士議員は「公述人の声を審議に生かすことこそわれわれの責務だ」と述べつつ、専門家の意見に耳を傾けようとしない安倍政権の姿勢について質問しました。広渡氏は「反知性主義を感じる」と指摘。「もし、この法案が通れば軍事が優先する(社会になる)。『どうして大学が軍事研究をしないのか』という議論が押し寄せてくることを恐れるから、学者が立ちあがっている」と訴えました。