今日は二つレクを受けました。一つは財務省から「旧外地特別会計」の決算のレク。同じ決算委員である田村智子議員と一緒にうけました。
戦前に朝鮮半島や台湾など海外の旧植民地を運営するために使う資金を管理していた特別会計のうち、終戦間際の混乱のため未決済だった二年分は、これまで十分な資料がないとして、決算が先送りされてきました。戦後七十年の節目だった昨年、確定を求める声が上がり、年明けに決算が提出されたのです。
財務省から歴史的経緯や、日銀の国庫金出納記録など、可能な範囲で入手できる数字を使って決算書を作成したことについて説明を受けました。国会で承認されれば、2015年度の一般会計に約八億円が繰り入れられ、会計上の戦後処理は終結することになります。
しかし、朝鮮総督府発注の工事費の未払い金などがあり、決算承認後、政府が支払いを求められる可能性があり誠実に応えることが必要です。さらに、海外における戦後処理については慰安婦、強制労働をはじめ、解決していない問題がまだあります。どの問題も歴史に誠実に向き合い、責任を明確にした迅速な解決が必要だと改めて思いました。
もう一つは防衛省のレク。海外での邦人救出や武器使用基準の拡大など、戦争法に盛り込まれた内容についての訓練の実態や、この間の外国軍との共同訓練について説明を受けました。
衆院予算委は集中質疑と締めくくり総括、採決を行いました。明日、本会議で参議院に送られてきます。