外交防衛委員会で、「思いやり」予算の特別協定の質疑、討論、採決がありました。
私はまず、一昨日の京都新聞が一面で大きく報道した、南スーダンPKOの自衛隊宿営地に着弾した銃弾が陸自福知山駐屯地に展示されていた問題を質問。中谷防衛相は、派遣部隊の隊長が銃弾の発見を報告せず「後進の隊員教育・啓発用に」持ち帰ったと認め「不適切だった」と答弁。「南スーダンはおおむね平穏」という従来の答弁はもはや虚偽であることが浮き彫りになりました。
「思いやり予算」で日本が負担してきた米軍従業員の労務費の総計は約3兆円で、条約上の義務もなく、米国の他の同盟国と比べても異常だと指摘。そのうえ、米国の最新鋭兵器の配備に伴う労務費を負担することなど許されないと追及しました。反対討論も行いました。
16時から本会議。年度末のため、いわゆる「日切れ法案」の採決が行われ、NHK予算の採決では吉良よし子議員が反対討論に立ちました。
終了後、明日の倫理選挙特別委員会の質問の仕上げと通告。
今日の質問はいくつかのマスコミで報道されました。以下は「朝日」の夕刊。
宿営地の銃弾「持ち帰り展示、不適切」 中谷防衛相 「朝日」 2016年3月31日13時02分
陸上自衛隊福知山駐屯地(京都府)が、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)派遣部隊の宿営地に着弾したとされる銃弾を展示したことについて、中谷元・防衛相は31日の参院外交防衛委員会で、銃弾は宿営地で拾ったものだと認めた。派遣部隊長が日本に持ち帰ったとして、「適切でなかった」と述べた。
共産党の井上哲士氏への答弁。中谷氏の説明によると、2013年12月16日ごろ、派遣部隊の警備担当者が宿営地に銃弾1発が落ちていたのを見つけ、拾った。隊長に報告したのは、帰国直前の14年6月だった。この隊長は、私物品と一緒に日本へ持ち帰ったが、防衛省には報告をしていなかった。その後、隊長の赴任先である同駐屯地の史料館に展示したという。
持ち帰った理由について中谷氏は「隊長は、後進の隊員教育や啓発用に持ち帰るべきだと判断した」と説明した。