やった!国連核兵器禁止条約が10: 50に賛成122、反対1、棄権1の圧倒的多数で採択されました。会場は拍手と歓声に包まれています。抱き合う姿も。被爆者と市民の声が歴史を動かした瞬間に立ち合えたことは感無量です。
エレン・ホワイト議長はガッツポーズをし、「人類にとって歴史的」と涙を浮かべておられました。
採択後に各国からの「歴史的」「画期的」など発言に続き、中満・国連軍縮担当上級代表の演説。
中満さんが日本被団協の折り鶴バッチをつけている姿に、被爆者が果たした役割の大きさと会議全体が被爆者に敬意を捧げていることを実感しました。
午前の議事がおわったところで、志位委員長が、議長席に駆け寄ってホワイト議長と握手し、敬意と祝意を捧げました。
ベトナムのグェン・フォン・ガー国連大使と懇談。志位委員長が採択に対して発表した声明を手渡し、ベトナムからは「核兵器の使用の威嚇」を条文に盛り込むために努力したことなど語られました。
15時から会議が再開され、 発言の最後はカナダ在住の被爆者サーロー節子さんの発言。圧巻でした。会議場全体が立ち上がり、拍手が長い間続きました。
最後にホワイト議長が閉会を宣言すると再び全員が立ち上がり拍手。あちこちで抱き合う姿が。歴史が動く音が聞こえるようです。
終了後、サーローさんと日本被団協の藤森さんがインタビューにこたえ、「亡くなった多くの被爆者に報告したい」「一年前に被爆者国際署名を始めたときに、こんなに早く実現するとは思っていなかった」など語られました。
また、会議に参加さず、「条約に署名しない」と明言した日本政府を厳しく批判されました。
今回の会議には、イッセイミヤケのネクタイで参加しました。三宅一生さんは広島国泰寺高校の先輩。2007年、7歳の時に被爆したことを明らかにしニューヨークタイムスで、核なき世界を呼びかけた方。原爆で亡くなった先輩達を思い、被爆二世として採択を見届けました。