朝から議員会館で沖縄知事選でデニーさんの勝利を報道する各紙を読みました。沖縄の知事選で史上最高の得票。県民の喜びの声とともに、安倍三選直後に突き付けられたノーの声が政権に与えたショックの大きさも報道されています。
国会内で話をした全国紙の記者は「調査では3万票差と思っていたが、8万票差になって驚いた」と語っていました。官邸や与党に動員されて期日前投票に行っても、「玉城デニー」と書いた人が、出口調査ではそう答えなかった人がかなりいたようです。権力に屈しなかった沖縄の皆さんは凄い。
記事の中には、今後の基地建設を巡って、一部に、限られる県の対抗策」(「朝日」) 、「県が移設に抵抗する手段が限られていることは否めない」(「毎日」)とするものも見られます。
しかし、今後、国が承認撤回取り消し訴訟を起こしたとしても、追い詰められているのは政府です。その点では、「産経」が的確に書いています。
「政府は埋め立て承認の撤回を取り消すよう求める法的対抗措置をとる方針だ。事前の手続き不備を理由とした承認の「取り消し」をめぐる裁判では最高裁で県の敗訴が確定しており、今後行われる裁判でも勝訴できると踏む。
しかし、問題はその先だ。
辺野古の軟弱地盤の改良工事や設計変更について新知事の承認を得なければならない。防衛省幹部は「これまでは知事の承認を得ないで進められるギリギリの工事をしてきたが、それも限界に近づきつつある」と述べる。玉城氏は「あらゆる手法を駆使して、辺野古に新基地はつくらせない」とも語っており、移設工事が進まなくなる可能性は否定できない。」(「産経」10/1付)
この間政府は、反対の声を踏みにじって工事を強行し、県民に「もう無理だ」とあきらめを強いてきました。それに対し私たちは、「工事現場海底に軟弱地盤が発見され、設計変更が必要。知事が認めなれば、工事は進めらせれない。デニー知事を誕生させれば、辺野古基地は止められる」と訴えてきました。
基地推進派の「産経」だからこそ、今回のデニーさん勝利が建設推進にもたらす深刻な困難をリアルに受け止めているのでしょう。
デニーさんを先頭にたたかいを広げ、辺野古基地ストップ、普天間の即時閉鎖、返還を実現しよう!