午後からの参院本会議で、日EU経済連携協定について質問。82%の農産物の関税撤廃を約束するもので、農業、とりわけ酪農に大きな影響を及ぼすことに懸念の声が上がっています。
乳製品について、同協定で、EUは輸出が約948億円増加すると試算。一方、日本政府は、国内生産額が最大203億円減と試算しています。
大きな乖離に「日本の試算は楽観的すぎるのではないか」と質すと、農水相は「EUの試算は前提や根拠が明らかでなくコメントできない」とする一方で、「(日本は)輸入増を前提とせず試算」と無責任答弁。
呆れました。日本の酪農を守る気があるのならば、貿易の相手国であるEUによる日本向けの輸出が大幅に増えるという試算を検証して、それに応じた対策を考えるのが当然のこと。
それをやらずに、輸入増を考えないで試算するなど、およそまじめに日本の農業と酪農のことを考えているとは思えません。
明日の外交防衛委員会でさらに質問します。