今朝のしんぶん「赤旗」の「番組を見て」欄に、10日に放映されたETV特集「忘れられた"ひろしま"~8万8千人が演じた"あの日"~」について書きました。
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原爆投下から8年後に、多くの被爆者ら8万8千人が参加して原爆投下直後の広島を描いた映画「ひろしま」。ベルリン映画祭で入賞するなど国際的な評価を受けながら、大手映画会社が反米的だと上映を拒否し、ほとんど知られてこなかったこの映画に、半世紀をへて光が当たり、世界で上映が広がっていることを紹介しています。
映画の舞台の一つが広島一中。私が卒業した広島国泰寺高校の前身です。この映画を学校の上映会で見た時の憤りが私の原点です。
8月6日の朝、建物疎開で勤労動員中だった当時の一年生はほぼ全滅しました。映画の中で、被爆した一中生が、校舎のがれきに埋もれる姿や校歌「鯉城の夕べ」を歌って励ましあう姿が描かれます。自分達が応援歌として誇りにしている歌が、こんな歌われ方をしたのかと、衝撃を受けことを覚えています。
被爆した衣類やがれきを持ち寄って直後の広島の惨状がリアルに描かれ、被爆後8年たって、原爆症や貧困と差別に苦しむ生徒の姿も描かれます。核兵器の非人道性を改めて思い知らされます。番組には、映画監督のオリバーストーン氏も登場し、「世界の人に見てほしい映画」と語っています。世界でも日本でも、見てほしい。