午前中は本会議。地方税法改正案に対する質疑で、伊藤岳議員が初登壇。コロナウィルス対策や地方税等について総理、総務大臣をただしました。
午後には、広島市の被爆建物「旧陸軍被覆私廠」の保存・活用について笠井、本村両衆院議員と私の被爆2世の3人で財務省、文化庁から聞き取りをしました。
旧陸軍被覆の施設で被爆時には救護所となった施設です。多くの被爆者がここで息を引き取りました。被爆者が横たえられた床と最後に見た天井が当時のそのまま残っている他にはない原爆建物です。
県は、地震による倒壊の恐れがあるとして、四棟(うち一棟は財務省が管理)一棟のみ外観保存し、他は解体・撤去する方針を示しています。これに対し、全棟保存を求める声が大きく上がる中、知事が「解体着工の先送り」を表明し、一年以内に検討するとされています。
保存には一棟あたり約30億円といわれる費用の問題があり、「国の文化財としての指定や財政支援を」などの声が広がっています。
「被爆の実相を伝える建物の保存は被爆国政府の責任。全棟の耐震保存・活用に国が役割を果たすべき」と強く求めました。
14時から予算委。東日本大震災から9年目の2時46分に委員会として黙とうをささげました。9年前のあの時、同じ委員会室で開かれていた決算委員会に質問予定で出席中でした。
シャンデリアが落ちそうな程大きく揺れ、机の下に隠れたのを覚えています。その後、信じられないような被害の映像がテレビで次々と流され、さらに福島原発事故と続き「大変なことになった」と身震いする思いでした。
その後、毎年開かれてきた政府追悼式で黙とうをささげてきましたが、今年はコロナウィルスで中止となり、奇しくも同じ委員会室での黙とうとなりました。哀悼と復興への思いを新たにしました。
先日の予算委で、森法相が「東日本大震災の際に、検察官が最初に逃げた」とのべたことについて質され、「個人の見解と示さず答弁したことは、不適当であり撤回する」答弁。野党は、「事実に基づかない発言で、検察官を貶めるものだ」「法相の資格が問われる」と批判し、政府・与党に対応を求めました。
さらに、森法相が答弁で出席が求められ質疑が続いてる最中に、廊下でマスコミにぶら下がり会見をしたことが明らかになりました。与党も問題を認め、予算委は中断したまま散会になりました。与党の責任ある対応が求められています。