志位委員長はあいさつで、「新型コロナから国民の命と暮らしを守り抜く。このことを今国会の最重要課題と位置づけ、全力を挙げる決意を固めあいたい」と呼びかけました。
午前中には立憲民主党の羽田参院幹事長の急逝をうけた新参院幹事長の森ゆう子さんが、水岡会長、難波国対委員長とともに挨拶にこられ、紙議員団長とともに懇談。羽田さんの遺志を継いで、菅政権を倒す野党共闘をさらにすすめようと確認しました。
その後、参院本会議で政府四演説。菅総理の演説は各省庁が挙げてきた課題を羅列するばかりで、相変わらずの理念がなく、思いも伝わってこないもの。これだけ世論調査で「メッセージが伝わってこない」と指摘され、昨日は休日で「演説を復唱」したそうですが、やはり熱のこもらない棒読みでした。
目指すべき国家像として挙げてきた「自助、共助、公助。まずは自分でやってみる」というフレーズはあまりに評判がわるかったのか今回はなし。新たに「私が、一貫して追い求めてきたのは、国民の皆さんの『安心』そして『希望』です」と述べましたが、そんな話をこれまで菅さんから聞いたことがありません。
この間、原稿の読み間違いも目立った菅総理。今日は緊急事態宣言に関して、この一年間の経験に基づき、効果的な対象に「徹底的な対策」を行っているというべきところを「限定的な対策」と読み間違え!
「経済を回す」として、小出しのコロナ対策しか行っていないからこそ、こんな読み間違えになるのです。「本音が出た」と思わず声を上げてしまいました。これではコロナ対策は効果が上がらず、経済を回すこともできません。
それは新型コロナ対策担当大臣でもある、西村大臣の経済演説も同じ。日本経済はコロナ禍で大変厳しいとしつつ、コロナ対策に触れたのはわずかで具体性も無し。にもかかわらず、「GDPは来年度中にはコロナ前の水準を回復することを見込んでいます」と根拠なき楽観的見通しを示してコロナ後の経済対策を羅列。「足元をみろ」との声が議場から上がりました。
政府四演説を聞いて、この内閣に任せておけば、コロナ対策も経済もすすまないと改めて痛感しました。明後日から衆参の代表質問が始まります。政府を厳しくただしながら、積極的な提案を示し、政府の「お尻を叩く」立場で実現を迫っていきます。