午前中は質問準備のためにイージス搭載艦について防衛省レク。午後の内閣委員会一般質疑で、中堅ポストドクター問題を取り上げました。
しんぶん赤旗の質問記事を紹介します。
●任期なし研究者 増やせ 井上氏、政策転換を迫る 参院内閣委
日本共産党の井上哲士議員は23日の参院内閣委員会で、雇用が不安定な任期付き研究者の問題をとり上げ、同研究者を増やしてきたこれまでの政策の転換を求めました。
大学等の任期付き研究者(ポストドクター)は現在1万5000人を超え、35歳~39歳の約6割にものぼります。井上氏は、1990年代の大学院重点化政策で博士課程修了者が急増したにもかかわらず、法律で任期付きの大学教員を認めたことや、国立大学法人の運営費交付金削減で教員の採用が減るなど、政府の政策が招いた問題だと指摘。男女共同参画学協会連絡会のアンケートに寄せられた「任期付きで安定した研究を行えない」などの声を紹介し、「任期なし研究者を増やす方向に政策転換するべきだ」と主張しました。
高市早苗科学技術政策担当相は「安定した研究環境のために任期なしポストの確保は必要」と答える一方で、大学等のマネジメント強化などと述べるだけで政策転換には言及しませんでした。井上氏は「任期なしポストの増加を促すような財政支援を検討すべきだ」と求めました。
井上氏は、女性研究者の研究環境改善のため、アカデミックハラスメント防止の研修への支援を要求。文科省の山下恭徳科学技術・学術総括官は、既存の「女性研究者研究活動支援事業で可能だ」と答弁しました。