午前中は県土木事務所からリニア関連道路について、中津川市からリニアとまちづくりについてそれぞれ説明を聞きました。痛感したのは、乗降客や経済効果の数値、環境への影響、自治体の財政負担の規模など、なにも明確なものがないままに、「バラ色」の話だけが先行していること。
にもかかわらず、秋にも着工となれば「もう決まったこと」として進められ、環境被害や重い財政負担だけが住民にのしかかることになりかねません。JRの住民に対する説明と議論が決定的に不足しています。地方自治体も強引に進めるべきではありません。
途中、中津川公園の母子像「平和の誓い」の前で記念撮影。広島の被爆アオギリ二世も植えられており、8月6日には像の前で集いが開かれます。誓いを新たにしました。
午後は愛知県に移動し、春日井市で工事の残土排出による影響や、地下に広く残っている旧亜炭鉱の坑道にたまった地下水が工事で変動することによる地盤の崩落の危険性について現地を見ながら説明を受けました。
さらに名古屋駅周辺に移動。大深度でない地域の皆さんからお話を聞くとともに、開削工事にかかる西祐寺の御住職や駅予定地近くの西銀座商店街の方からもお話を聞きました。ここでも、JR側からはルートや工事の影響等について何の説明もなく、住民の皆さんから不安の声が広がっています。
最後に駅近くのビルで住民懇談会。様々な質問とともに貴重なご意見をいただきました。党議員団として引き続き、沿線での調査活動や懇談会を行ないます。
7,8日は日本共産党国会議員団のリニア中央新幹線問題での調査。初日は、穀田恵二、辰巳孝太郎各議員と私、二日目は穀田さんは長崎に行き、午後から佐々木憲昭衆院議員が参加。岐阜県の大須賀しのぶ県議(衆院予定候補)、愛知県のもとむら伸子参院予定候補ら地元からたくさんの地方議員、予定候補、市民の皆さんの参加とご協力をいただきました。
7日は京都を朝出て岐阜県中津川市へ。美乃坂本駅予定地周辺で新駅設置による環境悪化、車両基地予定地による住居や田畑の立ち退き、関連道路の建設による希少植物への影響などについて現地を見ながら、お話を伺いました。
駅予定地すぐそばには小学校や乳児院、児童養護施設もあり、騒音や電磁波の影響への懸念が強く出されました。関連道路は、天然記念物にも指定されているハナノキやシデコブシが生息している湿地帯を縦断する計画で、市民団体の皆さんから強い懸念の声が出されました。
現地四か所を見た後、住民の皆さんに集まっていただき懇談会。様々な懸念、要望が出されました。JRからまともな説明もないことにも批判の声も含め、今後の論戦、運動に生かす貴重なご意見をいただきました。中津川駅前で宿泊。
今日はもっぱら議員会館でデスクワーク。『前衛』のインタビューの起こし原稿の手直し、たまった資料の整理などなどです。夕方の新幹線で長野市へ。明朝の県知事選挙第一声に参加して挨拶をします。
土石流災害の調査に行った長野県南木曽町に被災者生活再建支援法が適用になりました。町は当初町、全壊5戸で同法の適用基準の10軒に満たないため基準の見直しをしてほしいとの要望をされていました。ただ水害の場合、住宅の形は残っていても実際には住めない状態の時は全壊と判断することは可能です。
町の再調査の結果、半壊等に判定されていた住宅が実際は全壊とみなされる状況などがありも前回10軒を超えて適用基準に達したとのこと。これにより、一軒300万円まで住宅再建の費用が国から支援されます。よかった。
災害に当たっては、被災した住民を救済する立場で、制度に被害を合わせるのではなく、被害に制度を合わせる柔軟な運用が大事。それでも救済できない場合は新しい制度を作ることが必要です。引き続きこの立場で、現地の皆さんと連絡も取りながら災害対策を進めていきます。
今日は党創立92周年記念日。それにふさわしい充実した一日でした。午前中は、長野県南木曽町の土石流被害について、内閣府と国土交通省の担当者からレク。早期復旧と生活再建への支援や、災害情報の発出が間に合わなかった教訓から観測体制の強化等を要求しました。
住民から切望されていた水道の復旧はめどがついたようです。観測強化については防災担当相、国交相も必要性を認め、現在全国で37カ所の高精度雨量レーダーの整備促進について両大臣が発言しています。災害多発地域などへの山間部への雨量計設置についても求めました。
12時から議員会館前の集団的自衛権行使反対の緊急行動で挨拶。炎天下の中、朝から座り込みが続いています。14時から国対の会議。16時前から予算委の集団的自衛権問題の集中審議での小池質問の応援傍聴。昨日の笠井質問に続き「戦闘地域」まで自衛隊が送られることによって、戦闘に参加することになる危険性を追及。
「戦闘現場になれば、引き揚げる」とごまかしていた総理ですが、小池議員の追及にリスクを認め、任務遂行のための武器使用もあると答弁しました。殺し、殺される事態になることはいよいよ明らかになりました。
16時から議員団会議。18:30から党創立記念集会。志位委員長が90分にわたり力のこもった講演。「安倍内閣打倒へ国民的運動を」と初めて呼びかけると、会場の拍手はしばらく鳴りやみませんでした。がんばろう。
新宿駅8時発の特急に乗り、長野県南木曽町の豪雨災害調査に入りました。塩尻で野口しゅんぽう知事候補と合流し、車で南木曽町へ。現地で両角県議、伊藤、坂本両南木曽町議、古畑、瓜尾両大桑町議、毛利、備前両前県議と合流しました。
まずは、土石流のあった向かい側の斜面から全体を見渡して説明を受けました。この地域は土石流の多発地域で、急峻な山肌には過去の災害の跡も残っています。これまでの共通点と違う点など総合的に原因を明らかにすることが重要です。
続いて、住民や復旧作業中の皆さんをお見舞いしながら、土石流の現場へ。橋や住宅が跡形もなく流されており、その凄まじさを目の当たりにして言葉を失いました。亡くなった中学生に心からの哀悼の意をささげました。
泥のかきだしや飲料水の配布などに奮闘されている地元の高校生をはじめ、ボランティアの皆さんの激励や避難所のお見舞いの後、町の災害本部で宮川町長と懇談。被害の状況や水道の復旧が緊急の課題であることなどのお話があり、住宅再建や道路の復旧等への国や県の支援が求められました。
今回の災害の重要な特徴は、上流での局地的豪雨だったこともあり、町の避難勧告は土石流発生の10分後、気象台の土砂災害警戒情報はさらに25分後になったこと。早期の避難のための上流での降雨計の設置や地質調査をはじめ総合的対策が必要です。
現地調査をもとに政府に対し、緊急支援とともに抜本的対策を求めていきます。
昨日は、愛知県東海市の新日鉄住金で22日に起きた黒煙発生事故について、佐々木憲昭議員、党愛知県委員会の本村伸子さん、東海市義の辻井さん、坂さんとともに現地調査をしました。
午前中は東海市の当局と消防署から聞き取り、午後は住民の皆さんと懇談し、周辺や高い場所から構内の様子をみました。その後名古屋市に戻り、愛知県の環境部大気環境課、環境活動推進課の説明を受けました。県としては、新日鐵の黒煙噴き上げは「事故と認識している」「住民に迷惑をかけていると考えている」とのべ、新日鐵が通常の処理だとしている説明を批判しました。
また、新日鐵が原因究明も追わないままに操業を再開したことを「県に法的権限はないが、心配している」とものべられました。県知事は記者会見で、新日鐵の本社から説明を受けたいと表明しています。
施設の老朽化や人的体制の問題、会社の基本姿勢など様々な問題が浮き彫りになっています。
うれしいニュースが飛び込んできました。袴田事件の再審が決定されました。逮捕以来48年目のこと。昼のニュースでお姉さんをはじめ関係者の満面の笑顔が流れました。私も議員連盟の一員として求めてきたこともあり、本当にうれしい。
朝の国対の後、決算質疑の打ち合わせなど。午後から、党長野県議団、同予定候補、唐沢千晶参院候補らとともに、豪雪被害への支援の強化を農水省に求めました。この間、倒壊した農業ハウスの撤去費用補助の新設など実現してきましたが、現場の実態を示してより柔軟で踏み込んだ支援を要望。
農水省も単価の引き上げなど検討しているとのこと。また、自力撤去の場合の支援や支援対象についても柔軟に対応するとのこと。農水省の文書だけではわからず、地方自治体の担当者も必ずしも理解していないことがかなり明らかになり、これからの取り組みに力になる内容でした。引き続き、がんばろう。
そのあと、外交防衛委員会で質問。モザンビークでの日本のODAによる大規模農業開発であるプロサバンナ事業を取り上げ、現地の住民よりも日本企業の投資拡大を優先する日本のODAのあり方をただしました。
朝の国対の後、党関東甲信大雪災害対策本部として小池、田村、紙各議員と私で、農水省から聞き取り。農業の被害実態を緊急に把握すること、未曾有の被害にふさわしく従来の枠にとらわれない支援を行うこと、被害者に対し政府として農業再建へしっかり支援するメッセージを発することなど求めました。
続いて、京都私学助成をすすめる会の皆さんの来訪を受けました。私立中高生の保護者や教員の皆さんから「教育費負担の公私間格差をなくし、子どもたちにゆきとどいた教育を求める私学助成署名」を受け取り、懇談。紹介議員になり、実現のためにがんばります。
午後は参院予算委員会の論戦対策会議。三月上旬には参院での審議が始まります。それぞれの議員が準備を進めている論戦テーマや概要について交流し、調整と意見交換。
終了後、「集団的自衛権を考える超党派の議員と市民の勉強会(第一回)」に参加。講演された元内閣法制局長官の阪田雅裕さんは、集団的自衛権行使の本質は戦争できる国になることと強調され、閣議決定で解釈を変えることを厳しく批判。参加した国会議員も一言ずつ発言しました。さらに輪を広げます。
NPO「コンシューマーズ京都」の原強さんから国会内で、「水銀に関する水俣条約」の早期発効と国内対策の確立について要望を受けました。穀田、倉林両議員、市田議員秘書と一緒。水銀含有製品の廃棄物の回収と適正処理のルールとシステム、長期保管対策の確立、水俣病問題の解決などを求めておられます。
午後から党の東海甲信大雪被害対策本部の会議。志位本部長、小池本部長代理、田村事務局長や関係者が参加し、行政情報とともに党の地方議員や民主団体などから聞き取った被害情報が報告されました。特に山梨県は全域がほぼ陸の孤島状態という深刻な事態。必要な市町村への速やかな災害救助法の適用など、現地の党・地方議員と連携しあらゆる手立てをとること確認しました。
16時すぎから宮本たけし衆院議員の予算委質問をテレビで視聴。日本の大学の高学費の問題で追及しました。その後、議員団会議。
明日は、7:30に国会を出発し、参院原子力問題特別委員会で福島第一原発の視察です。
京都を朝出て愛知県豊橋市で農民組合愛知県連合会の大会であいさつ。静岡市に移動し、県党会議であいさつ。討論も二時間近く聞くことができました。地域でも職場でも、青年の中にも党を作る取り組みや原発ゼロを目指す運動、県議空白を必ず克服する決意と取り組みなど、草の根でのがんばりを聞くことができました。がんばろう!
党会議の途中に、山下書記局長よりTEL。日本共産党関東甲信大雪災害対策本部を志位委員長を本部長として設置したとの連絡。私も本部員の一人になります。一刻を争う事態。現地の実態と要望をつかみつつ、必要なことはすべて迅速に行うよう政府に求めていきます。