政権交代後初の参院憲法審査会が午後から行われました。約9月か月ぶりの審議で「2院制」をテーマに自由討議。私は、権力をチェックし、多様な民意を反映させる上で2院制の意義を強調しました。
いわゆる「ねじれ」によって「決まらない国会」が問題という議論には、政府提案は迅速に成立させればいいという子ではなく、主権者国民の意見をどう反映されるかという立場での議論が必要だと提起。
また、衆院の小選挙区制度によって民意がゆがめられ、巨大与党が出現して衆参の「ねじれ」が生じている点についても、「一番のねじれは民意と国会の議席。憲法に基づき、国民の意志を正確に反映する選挙制度への改革こそ求められていると述べました。
自民からは、二院制を支持する発言ばかりで一院制移行のための改憲の主張はありませんでした。全体として抑え気味という印象。参院選挙後をにらんで、改憲の気運醸成のために、とにかく審査会を開くことが狙いなのでしょう。
今日の幹事会で、次回の審査会は4月3日、「二院制の存在意義について」をテーマに二人の参考人から意見陳述をうけ自由質疑を行うことになりました。
議員会館から宿舎に帰る途中、7時過ぎに自民党本部前を通ると、JA青年部の皆さんが大勢でTPP交渉参加反対のシュプレヒコール中。「自民党、お前らは民主党と同じか」「国民をなめんなよ」と公約違反と農業破壊に怒りがさく裂していました。自民党よ、この声が聞こえないか。
参院本会議で補正予算案の採決が行われ、一票差で可決し成立示した。開票結果がでるまで、可否がわからず、議場はどよめきに包まれました。
野党から維新の会、国民新党、新党改革に加え、みどりの風の大半が賛成し、先週末に民主党を2人の議員が離党し、そのうち1人が賛成したことが決め手となりました。
日本共産党は、軍事費を増やし、浪費型大型公共工事などを盛り込んだ補正予算案に反対しました。
午前中は「横須賀9条の会」の署名提出と懇談の集いで挨拶(写真)。その後、「ミサイル防衛システム」の米軍Xバンドレーダーの設置候補地に京丹後市の経ヶ岬の自衛隊の駐屯地が上がっていることについて防衛省からレクを受けました。
今日の午前中、地元の京丹後市長を防衛事務次官が訪れて説明したとのこと。設置されれば、京都府内で初めての米軍施設となります。「ミサイル防衛システム」は、アメリカの先制攻撃戦略と一体のもの。軍事的対応は緊張を激化させるものです。
15:50から本会議。終了後、予算案成立のあいさつ回りに訪れた安倍総理、麻生財務相らに応対しました。
その後、明日質問に立つ、予算委員会集中質疑の緊急打ち合わせ。明日、日米首脳会談等についての集中審議を午前中は衆議院で、午後は参議院で行うということで基本的に合意されていました。
そこで昨日、衆院はTPP問題、参院はそれ以外のテーマと分担し、私は基地、原発問題で準備し、昼過ぎには原稿もできていました。ところが衆院は、補正予算採決時に与党が訪米後に7時間の集中質疑を行うことを約束していたため、「半日の集中では約束違反であり、認められない」ということになり、明日の衆院予算委は行われないことに。
それが決まったのが本会議中。それにより、私の質問テーマも焦点のTPP問題に変更することとなり、終了後、急遽関係者に集まってもらい、一からの準備。まさに、国会は一寸先は闇です。
とはいえ関係者の知恵を出してもらい、おお急ぎで原稿を仕上げ通告しました。明日の16;10、NHKでご覧ください。
「子どもと学校の安心・安全のために学校現業職員を法制化して下さい」―日本高等学校教職員組合現業職員部の皆さんと懇談し、請願署名を受け取りました。佐々木、高橋、田村各議員とご一緒でした。
学校施設・設備の点検、修繕など学校の安全・安心のために重要な役割を果たしておられるのが現業職員の皆さん。懇談の中では、東日本大震災では避難所になった学校施設で24時間、寝ずに火の番をしたお話も伺いました。
学校に欠かせない現業職員さんを学校教育法、定員法にきちんと位置づけ、正規職員として配置するのは当然のことです。実現めざしがんばります。
今日は、朝の国対の後、憲法審査会の幹事懇談会に出席。自民から2月27日に審査会を開きたいとの提案。私は、そもそも審査会を動かす必要はないし、予算審議の日程が流動的な来週に開く必要はないと主張しました。
結局、国会情勢上可能であればとの条件で、「二院制」について、過去の論議の事務局報告を受け、自由討議を行うことに。自民はさらに3月13日の参考人質疑を提案し、参考人リストも提示しましたが、各党持ち帰り、27日に再協議することになりました。
その後、京都の私学助成を進める会の父母、教員の皆さんと懇談。様々な実情をお聞きしながら、国の就学支援金制度、府の修学支援制度を後退させず、いっそうの前進をとの要請をうけ、請願署名を受け取りました。
夕方の新幹線で京都へ。
参院本会議で、人事の事後承認の採決。原子力規制委員会の人事については、発足五ヶ月の活動を踏まえ、全員反対としました。その後、北朝鮮の核実験に対す抗議決議を全会一致で採択。私も提案者の1人となりました。
原子力規制委員会は、福島原発事故原因や教訓も明確にしないまま「安全基準」骨子案や「原子力災害対策指針の策定を進めています。これは、原発の再稼働や新設の条件づくりであり、こうした活動をすすめている委員長や委員全員を承認することはできません。
本会議終了後、憲法審査会情報の幹事懇談会が開催されました。先週、「非公式」として、オブザーバー抜きでの幹事懇が開かれており、冒頭私は、そのようなやり方はおかしいと強く指摘しました。
今後の日程について、自民党から、昨年6月に確認した「新しい人権」「二院制」のテーマで行いたいとの提案。私は、昨年の確認どおり「二院制」から議論すること、その際、一回の参考人質疑で終わりにするようなやり方ではなく、じっくり議論できるようにするべきと求めました。
テーマの順番や日程、議論のやり方等について来週後半に再度幹事懇を開いて協議を続けることになりました。
午後一番で、成年後見制度を使うと選挙権を失うのはおかしいと裁判を進めておられる、関係者、支援者の皆さんとともに杉浦弁護士が来訪。先日結審した裁判の状況や今後の国会内での取り組みについて意見交換しました。裁判での国側の主張はとても弱いものでした。いい判決がでることを期待しています。
その後、歯医者へ。京都に戻り、夜は京都法律事務所の日本共産党後援会の集いで挨拶。
今日は労組・民主団体の集中行動日。国会にはたくさんの団体が要請行動やデモ行進、院内集会などを取り組みました。
朝の国対の後、参院予算委の論戦打ち合わせ。11時から全教の皆さんの「憲法を守り生かす行動をすすめるための集会」で国会情勢の報告。部屋に戻り、全学連の代表の皆さんから学費負担軽減の請願署名を受け取り懇談。
14:50から議員面会所前で国民大運動実行委員会の皆さんの春闘行動の請願デモの激励。冷たい風が強く吹いて寒い中でしたが、元気いっぱいシュプレヒコール。途中で抜けて、京都へ。
午前中は本会議で補正予算の審議。自民、民主、公明、みんなの各党が質問に立ちましたが、この四党の質問では対立軸はちっとも見えてきません。
民主、みんな両党とも、質問者は、安倍内閣の金融緩和策に賛成し、みんなの党は日銀法の改正も迫りました。
民主党が、かつての自民政権の雇用政策のもとで派遣切りなどによる若年の生活保護受給者が増えたとして、生活保護基準の切り下げに反対を表明したものの、「三党合意による社会保障改革推進法に基づいてやっている」と答弁され、場内から苦笑が漏れました。
残念ながら10人未満会派の質問は認められませんでしたが、わが党の質問がないと、なんともしまりません。
終了後、アスベスト首都圏訴訟の勝利をめざす院内集会に参加し、あいさつ。京都訴訟の関係者も参加されていました。
続いて共謀罪に反対する日弁連主催の院内集会。繰り返し廃案に追い込み、民主党政権時代は提案させませんでしたが、自公政権復活のもとで再退出される危険が高まっています。情勢の報告があり、参加した民主、社民の議員とともに私もあいさつしました。
さらに、日本で開かれる第五回アフリカ開発会議に向けてアフリカ市民協議会のグスタープ・アッサー代表らを迎えた学習会に参加。私も呼びかけ人の一人になっています。
16時からは、米軍の日本上空における訓練に関する記録について防衛省からレク。要求して半年もたつ資料が、米軍の同意がまだだとして提出されないことについて強くただしました。
議員宿舎をゆっくりめに出て、全労連会館で開かれた憲法会議題47回全国総会に出席して挨拶をしました。
11時から開会。代表委員の森秀樹・名大名誉教授開会挨拶に続いて、私から情勢・国会報告を兼ねてあいさつ。
私は、改憲を掲げた自民党安倍内閣が敗北した2007年参院選、政権交代となった2009年総選挙を通じて多くの改憲派議員が落選し打撃をうけた改憲派が、その後態勢を立て直し、2010年参院選で生まれた「ねじれ」を足場に、震災を契機に「憲法に非常事態条項が必要」という旗印を中心にして策動を強めていることを強調。
憲法審査会を中心とした明文改憲動き、辺野古新基地建設やスーダンPKO派遣や武器輸出禁止三原則緩和など憲法に反し、解釈改憲をすすめる動き、改憲反対の声を締め出す比例定数削減の動き、教科書採択や橋下大阪市長に見られる地方からの改憲の動きの四点について報告し、国会と草の根の戦いを強めようと訴えました。
挨拶を終えて退席。京都に帰る前に、全労連会館すぐそばにある日本サッカー協会の「サッカーミュージアム」を訪ねました。前から来たかったのですが全労連会館に来た際もなかなか機会がありませんでした。
地下の展示場では日本代表の名場面が写真や3D映像で見ることができます。ワールドカップの試合で使われたボールや、各選手のユニフォームやスパイクなども展示。過去のフェアプレイ賞のカップはもちろん、なでしこジャパンによる女子ワールドカップもありました。
ワールドカップの時の澤選手のユニフォームとスパイクの横で記念撮影。体調を崩しているようですが、早くピッチの上を走り回る姿を見たいものです。
その後、新幹線で京都へ。
予算委員会で質問に立ちました。在日米軍再編で在沖海兵隊のグアム移転と普天間基地の辺野古への移設を切り離すという日米合意の見直しについてと、日本のグアム移転費負担の問題で質しました。
在日米軍の再編見直しに関しては今朝の新聞でも「沖縄の海兵隊の一部を岩国に移転することを米が打診」「普天間基地の補修予算を米が要求」などの新たな報道がありました。午前中の予算委でもこの問題での総理答弁があったので、質問原稿を補強しました。
米軍再編日米合意の見直しについては玄場外相に質問しました。グアム移転と辺野古移設をワンパッケージとすることの見直しは、県内移設反対のオール沖縄の世論、米の財政難と軍事戦略の変化によるもので、これまでの日米合意の破たんを示していると強調。
外相が、日米合意を見直しても「普天間の辺野古移設が最善だ」と答弁したことに対し「世界一危険な普天間基地の早期返還が原点。それを辺野古移設が条件だとしてことで今日まで解決できなかった。にもかかわらず政府が辺野古移設にしがみつくならば普天間固定化につながる。無条件返還を求めて交渉するよう転換すべき」と迫りました。
もう一つはグアム移転費用。日本が09~10年度に予算化して米国に送金した約800億円のうち100億程度しか執行されておらず、11年度予算については米国に送金せずに繰り越すことが四次補正に盛り込まれています。
「米と協議し、毎年精査して計上するといっていたのに、3年連続して執行されないような予算を計上したのはなぜだ」とただすと、田中防衛相は的外れの答弁を繰り返すばかり。まともな答弁を求めて野党理事が再三、委員長席に集まるなど委員会室は一時騒然としました。
アメリカの領土にあるアメリカの基地に日本が資金を提供するという前代未聞のことをすすめるからこのような問題が起きるのです。今回の合意見直しを機に、提供資金の返還を求め、被災地支援に回せと迫りました。
今日は、朝の国対の後、質問の補強をしつつ、11時前に田村議員の予算委総括質疑を応援傍聴。12時過ぎから倫理・選挙特別委員会の理事懇談会に出席しました。終了後、日弁連主催の国連の個人通報制度の日本での早期実現を求める院内集会に参加して挨拶。13:30から17時過ぎまで予算委でした。