午前中の本会議で昨日衆院で採決が強行されたTPP協定批准案と関連法案の趣旨説明質疑が行われました。日本共産党から紙議員が登壇。TPP離脱を表明したトランプ氏が米大統領に当選したもとで、政府のこれまでの言い分に照らしても審議を進める前提が崩れたと指摘。
アメリカ国民のなかでTPP反対の世論が広がった背景にはこの間、「自由貿易」の名の下に多国籍企業の利益を優先し、国民の暮らしをこわされてきたことへの国際的な国民の闘いがあることを指摘。安倍総理のいう「自由貿易か保護主義か」でなく、多国籍企業の利益か国民の暮らしかが問われていると鋭く迫りました。
安倍総理はクリントン勝利を前提にアベノミクスがことごとく破たんしているもとでTPPを成長戦略の前面に押し出そうとしていた目論見がはずれたため、本会議では終始不機嫌。とりわけ紙さんの質問よほど痛かったのでしょう、質問者の方に顔も向けず、答弁書を棒読みするだけ。質疑が終わると、通常行う一礼もせずに足早にの議場を出ていってしまいました。ある意味、分かりやすい人です。
午後に、京都の私大教連の代表と橘大学の学生さんが、私学助成の拡充による私大学費の引き下げと給付制奨学金の実現を求めて要請に来られ、懇談。その後、外務省からモザンビークでODAとして行われているプロサバンナ事業についてレクを受けました。
夜の新幹線で京都へ。
朝の国対会議の後、11時から女性週刊誌による南スーダンPKOについて取材。女性誌らしく、家族の心配などに焦点を当て、青森にも行って取材をされているようです。来週号掲載とのこと。
13時からと14時からTPP論戦の打ち合わせ二ラウンド。議員会館に戻り、石川県医労連の皆さんから医療・介護で要請を受け、懇談しました。民医労の方と共に、医療機関で働く介護福祉士にも処遇改善をと松原病院労組の女性組合員も来てくださいました。
16時から参院本会議場でナバラザエフ・カザフスタンの大統領の国会演説。25年前に旧ソ連から独立し、450回以上の核実験が行われてきたセミパラチンスクの核実験場を廃止したが、今も周辺に住む多くの人たちが健康被害に苦しんでいることを語り、核なき世界を訴えられました。大きな拍手を送りました。
その後、各地の高裁の一票の格差訴訟の判決をうけ、参院選挙制度の問題で全国紙からの取材でした。
参院予算委員会の基本的質疑二日目。13時からの小池書記局長が質問を応援傍聴しました。予算委が2人から3人に増え、質問時間もこれまでの1.5倍。約1時間半の持ち時間でしたが、年金、介護、医療、労働そして政治とカネと、委員会室の他党議員も最後まで聞き入る、圧巻の質問でした。
マスコミは特に最後の白紙領収書問題に注目。質問終了後、急きょ、議員団控室でぶらさがり会見を行うほどでした。党本部や小池事務所にも℡やメールでたくさんの反響。自営業者の方からの「我々があんな白紙領収書が通りますか。腹が立ってしょうがない」との怒りの声も。
地球温暖化対策の新枠組みであるパリ協定を参院先議にすることで自民・民進で合意したとの話が自民党からあり、外務省も説明にきました。日本の批准の大幅な遅れの責任は批准を後回しにしてきた政府にあります。条約の審議は衆院から始めるのが国会運営の基本であり、TPPを優先し、十分な審議もなしに進めるやり方は行うべきではないと強く主張しました。
京大の時計台記念館で開かれた「京都大学アカデミックディ」に行って来ました。市民や研究者、文系、理系を問わず、誰もが学問の楽しさ・魅力に気付くことができる「対話」の場となることを目指した企画で、年に一度、100名以上の研究者が一堂に会します。
「国民と科学・技術に関わる本学の研究者が直接対話することで、本学の研究活動をわかりやすく説明するともに、国民の声を本学における研究活動に反映させることを1つの目的として始めた取り組み」とされています。
会場には様々な分野の研究の57のブースがおかれ、「ママの会」の呼びかけ人で京大院生の西郷南海子さんも出展されていました。とても、知的刺激を受けました。
時計台一階の歴史展示室では、帝国大学時代の自治についての企画展を行い、「滝川事件」などの資料展示がされていました。こちらも興味深い。
明日の朝から開かれる、第六回中央委員会総会に提起する議案の審議をする幹部会のため、東京へ。
みなみ会館で上映中の映画「校庭に東風吹いて」を見に行きました。「赤旗」に連載された京都在住の柴垣文子さんの小説を映画化したもの。
場面緘黙症の少女や貧困から問題を起こす少年などに寄り添う女性教師を沢口靖子さんが演じています。
南山城村や大阪などを舞台に撮影が行われたもの。製作支援運動が全国で取り組まれ、映画館では元教師の方をはじめ地域で教育運動等を取組んでこれれた方々の姿を見かれました。
順次全国で上映。ご覧あれ!
午前中は、「持続可能な開発目標(SDGs)」の国内実施の具体化状況について市民団体の方からお話しを聞きました。SDGsは、一昨年九月の国連総会で採択された2030年までの17のグローバルの目標で、貧困、環境、ジェンダー、平和などが掲げられています。特定の分野だけでく全面的な具体化が必要です。
午後から、核兵器禁止条約の交渉開始を勧告した国連軍縮部会の報告書について日本政府の対応や今後の流れなどについて外務省からレク。日本は同報告の採択に棄権しましたが、被爆国にふさわしく積極的推進に転じることが求められています。
夕方に、銀座の画廊T-BOXで開かれている、京都在住のフルイミエコさんの個展「あけくれⅡ」を鑑賞。
なんと、女優の松原智恵子さんと先日、新幹線で隣り合わせになりました! 8/14の赤旗日曜版で芸歴55周年記念映画「ゆずの葉ゆれて」を語って頂いたことにお礼を言うと、この写真通りの笑顔で「是非、見てください」。
早速、昨夜、有楽町の映画館で見てきました。 妻と一緒に見れば良かったなぁと思う作品です。
今日は昼過ぎに京都に帰り、京都民報のインタビュー。野党と市民の共同発展や臨時国会の論戦の展望、この三年間の国会活動や実績についてお話しました。9/11付に掲載予定です。
国会内で、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」と、日本共産党、民進党、社民党、生活の党の4野党党首による「政策要望書」に署名式が行われました。
要望書は、安保法制廃止と立憲主義の回復、改憲阻止を掲げ、「個人の尊厳を尊重し、若者と女性も含めて、公正で持続可能な社会と経済をつくるための機会を保障することを望みます」としています。市民と野党の共同は広がり、深化しています。
午後から、「ブータン」展に行ってきました。ブータン王国の国会代表を歓迎する晩さん会に会派を代表して出席したご縁で、日本・ブータン友好議員連盟に加盟しています。その議連を通じて招待券をいただいていもの。
日本・ブータン外交関係樹立30周年記念事業として上野の森美術館で7/18まで開かれています。ブータン的生活様式、ブータン仏教と信仰、愛されるブータン王室の三部に分かれ、地域ごとに見事な織物や仏像、曼荼羅、王室の衣装など展示されています。
思い出したのは、2011年に、ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク国王を迎えて衆院本会議場で歓迎会が開かれ、国王の演説が行われた時のこと。
結婚したばかりの美しい夫人とともに衆院本会議場に入場された国王。経済成長中心ではなく、「国民総幸福量」を国の柱に掲げる国の若き国王の挨拶は謙虚で慈愛にみちたものでした。
東日本大震災の直後に、自然発生的に国民が祈りや法要をささげたというお話に、同国の日本への深い信愛を感じました。 ブータン展のタイトルは「しあわせに生きるヒント」でした。
隣の国立西洋美術館で開かれている「カラヴァッジョ展 ルネサンスを超えた男」も鑑賞し、京都に帰りました。
静岡県と京都府の難病団体連絡協議会の皆さんが「難病、長期慢性疾患、小児慢性疾患の総合対策を求める」国会請願署名の要請でそれぞれ来訪されました。難病法施行後の課題や大災害時の難病患者支援などについて懇談し、署名を受け取りました。
衆院では熊本震災対策の補正予算案審議の予算委員会が開かれ、日本共産党から藤野保史政策委員長が初のテレビ質問。現地調査に基づく実態と東日本大震災の教訓を踏まえ、被害実態の把握や住宅再建支援等について総理をただしました。いいぞ!
16:30からは倫理選挙特別委の理事懇が開かれました。衆院選挙制度の法案の審議日程を確認するとともに参院選挙区の政見放送に手話・字幕を付与するための公選法改正について議論。選挙運動に関する法改正は全会一致による委員長提案で行うのがルールですが、議が整わず、改正は見送りとなりました。
この間の議論を受けて自民党から提案があったのは、衆院小選挙区制の政見放送と同様にビデオの持ち込み込みをできるようにし、その際、品位保持の観点から一定の政党の公認・推薦に限る、推薦をうけない無所属候補は従来同様のスタジオ録画のみだが、手話・字幕を付けるようにするというもの。
私は、手話・字幕の付与は必要であり、ビデオ持ち込みを可能にするのは賛成と表明。同時に、政党の公認・推薦候補と無所属候補との間でビデオの持ち込みの可否で差異を作ることは、候補者活動を平等に認めている公選法の大原則に反すると強調しました。
さらに、〇手話通訳士を確保できる都道府県から順次、手話付与を実施する〇ビデオもちこみを政党要件なしに全候補に認めたうえでパネル等の使用を許さない、話すのは候補者本人のみなど実施要領で定めて「品位保持」を確保するなどの提案をしましたが、自民党は政党要件が必要との立場を変えず、結局、今回の改訂は見送りになりました。残念。
午前中の外防委で、防衛省の有識者検討会が提言した、武器輸出への貿易保険の適用について質問。経産省は「制度的に可能」とし、「赤字になれば国が財政措置を行う」と税金投入を明言。「武器輸出を国策として推進することになる」と検討中止を求めました。
衆院本会議前の代議士会に衆院北海道五区補選で市民と野党の共同候補として大奮闘された池田まきさんが挨拶に来られました。全国を励ました素敵な笑顔。今も全国から暮らしの苦しみを訴える手紙が来るそうです。紙さん、畠山さんが花束を渡し、これからも力を合わそうと拍手を送りました。
15時すぎから、憲法25条を守る5・12共同集会の請願デモを激励。先頭の隊列には車いすの方も含め障害者の皆さんが歩かれていました。東京の最高気温は28℃。日差しの強い車道を歩くともっと大変だったと思います。命がけの行動です。
皆さんと「憲法25条を守れ!」「国民に自己責任を押し付けるな!」「国の責任で社会保障を拡充しろ!」「社会保障、社会福祉の予算を増やせ!」「戦争法は廃止しろ!」「憲法9条を守れ」とシュプレヒコール。デモが終わるまで一時間もかかりました。
写真は「生活保護の引き下げアカン! 大阪の会」の皆さんの横断幕。イラストと一緒に「みかん おかん やかん あつかん アカンオールスターズ」。さすがおもろい。お疲れさま! がんばろう!