安倍総理の通常国会終了の挨拶を会派控室で市田議員団長とともに受けました。予算成立直後にも挨拶を受けた時は、握手しながらの総理の言葉は、「いつも厳しいご指摘をありがとうございます」。今日は、部屋を出る際、「自共対決の国会でしたね」と一言。
13時から、愛知県東海市の新日鉄住金の工場で22日に黒煙が上がった問題で、佐々木憲昭議員と一緒に経済産業省の担当者から説明を聞きました。電気系統のトラブルにより構内で停電が発生しコークス炉で燃焼放散させたものとのこと。
同工場では一月に二回の黒煙発生事故、五月には火災事故が発生しており、半年で4回目。経産省によると同じ期間に全国の製鉄工場で発生した重大事故は15件であり、同工場の事故は突出しています。明日、佐々木議員とともに現地調査に入ることにしました。
14時から国会対策委員会、16時から議員団会議。17:30に写真家の和賀えり子さんの来訪を受け懇談。住まいのあるマラウィに戻り、モザンビークで日本のODAとして進められている、大規模農業開発事業「プロサバンナ」について取材すること。先日、この問題で質問した内容などについてお話しました。きっといい写真が撮れることでしょう。和賀えり子さんのホームページアドレス http://ericowaga.com/
夜の新幹線で京都へ。
麻生太郎副総理兼財務相が21日、集団的自衛権をめぐる例え話の中で「勉強のできない」子のうち、「貧しい家の子」は無視され、「金持ちの子」はいじめの対象になるという趣旨の発言をしたことが問題になっています。
実は麻生氏は、過去にもクラスに例えて外交を語ったことがあります。外務大臣時代の2007年の自著『とてつもない日本』の中に外交のたとえ話として、こう語っています――
「学校のクラスを想像してほしい。一番大きい顔をしているのは誰か、もちろん喧嘩のつよいA君だ。一方、B君は、腕力はそれほどでもないが、カッコよくて頭もいい、一目置かれる存在だ。そして、C君は、腕力もないし、身につけている服や持ち物は個性的で良質なのにカッコよくないけどお金もの子」
そのうえで麻生氏は、A君はアメリカ、B君はフランス、C君は日本だとしたうえでこう述べています。
「身の安全を自力だけで守ることができないのであれば、ケンカの強い者と仲良くするというのは子供でも知っている生活の知恵ではないだろうか。」
クラスの中で一番大きい顔をしているのが喧嘩の強い子で、その子と仲良くするのが生活の知恵だという認識にも驚きますが、これを外交の基本的考え方にしていることにあきれ果てます。
ここには、大国中心の時代は終わり、「国連憲章にもとづく平和の国際秩序」をめざす流れが発展しつつあるという今日の国際政治の到達点とはまったく正反対の認識しかなく、ましてや九条を持つ日本が果たすべき役割への自覚もありません。
この政治家が当時、外相であり、その後総理をつとめ、今副総理――これが自民党政治です。
事実上の通常国会最終日となった昨日。国会秘密会設置法案を強行するなと野党国対を断続的に開き、議運委員長や議長への申し入れを行いました。昼休みには、議員会館前の緊急行動で情勢報告をし、秘密会設置法案の強行も、集団的自衛権の行使容認の閣議決定も許すなの声をさらに広げようと訴えました。
にもかからず、15:30頃に議運委員会に質疑打ち切り動議が出され、強行採決の暴挙が行われました。委員会室で厳しく抗議しました。
18時から本会議が開かれ、石原環境大臣の問責決議案の採決などが行われ、最後の秘密国会法の採決に先立ち、民主党らが提案した岩城議運委員長の解任決議案の議事となりました。急きょ私が賛成討論に立つことになり、大急ぎで原稿を書いて登壇。
国会を秘密保護法による政府の秘密保全体制に組み込む重大な法案をまともな審議もせずに数を頼んで強行することは議会制民主主義を踏みにじるものと厳しく批判しました。
残念ながら秘密国会法は可決・成立するなど、安倍政権による悪法強行が繰り返された国会になりました。一方、労働者派遣法改悪法案は審議に入れないまま廃案となり、過労死防止推進法はこの本会議で全会一致で成立。さらに我が党が提出したブラック企業規制法案は継続審議になるなど、国民のたたかいが国会を動かしたことも特筆すべきこと。
本会議は22時まで4時間続きました。終了するとおなかがぺこぺこでした。
集団的自衛権行使容認の閣議決定がねらわれるなど、閉会中も重大な情勢が続きます。ただちに草の根からの闘いをさらに広げるための活動に踏み出します。
午前中は外交防衛委員会の一般質疑。バリで開かれた世界最大の兵器展示会に日本企業13社が初めて本格的に参加した件を取り上げ、官民一体で武器ビジネスを急ピッチですすめていることは重大だと追及しました。
さらに総理が先日の決算委員会での私の質問に、機雷掃海は武力行使だと認めつつ「空爆とは違う。受動的、限定的なもの」と述べたことをただしました。「類型によって容認されるような武力行使があるのか」と聞くと、内閣法制局長官は、「武力の行使そのものに法的な区分があるかは別論」、岸田外相は、「国連憲章にそのような類型はない」と答弁。
「受動的、限定的」ならば武力行使が許されるかのような総理答弁は憲法上も国際法上も通用しないことは明白です。
13:30から参院野党国対委員長会談。午前中の参院環境委員会での「金目」発言をめぐる石原環境大臣の答弁が居直りに終始したことを受け、環境大臣問責決議案を共同で提出することを確認。私も提案者の一人となり、15:45に提出しました。
18時からの「山岸憲司日弁連前会長と荒中前事務局長をご慰労する会」に出席。関係者と挨拶を交わして議員会館にとんぼ返りし、大企の税負担の低さの問題で『エコノミスト』誌の取材。その後、20時頃まで開かれていた議運理事会の報告を受け、明日の対応を協議しました。明日は夜遅くなりそうです。
午前中の本会議で、医療介護総合法案の採決が行われ、小池晃議員が反対討論に立ちました。社会保障のためとして消費税をあげながら、給付削減や負担増を進める法案を厳しく批判しました。
終了後、原子力特別委員会の理事懇。吉田調書の情報開示について協議しましたが引き続く協議となりました。同時に行われた参院野党国対で最終盤の国会対応について協議。石原環境大臣の「金目」発言について各党から批判の声が上がり、問責決議も検討する方向となりました。
明日の外交防衛委員会の集団的自衛権問題の質問のために内閣法制局からレク。14時からは宗教者の皆さんの集団的自衛権行使反対の院内集会で挨拶。その後も質問準備をつづけ、18:30に通告しました。
午前中にパリで開かれた国際兵器展示会への日本企業の出展について防衛省、経産省からレク。午後は、質問準備や最終盤の国会対応の打ち合わせなどなど。
18時から日本共産党国会議員団の集団的自衛権行使容認反対の連日街宣活動の弁士に。今日は丸の内北口で訴えました。続いて日比谷音楽堂での大集会に参加。5000人の参加者で大きく盛り上がり日本共産党を代表して志位委員長が挨拶しました。
国会に戻り、集会参加者の請願デモを議員面会所で出迎え。デモや約一時間続き、集団的自衛権行使反対! 閣議決定するな!とシュプレヒコールを唱和しました。
このHPのトップページに街宣の動画をアップしました。
通常国会も最終盤を迎え、悪法の採決が目白押し。今日は、改憲手続き法の改定案に仁比議員が、教育委員会改悪法案に田村議員が、農政「改革」に法案に紙議員がそれぞれ反対討論に立ちました。本会議終了後、改憲手続き法についてNHKのぶら下がり取材。続いて議員面会所での抗議集会に仁比、吉良両議員とともに参加しました。
午後には、「自衛隊の国民監視差止訴訟を支援するみやぎの会」や原告、弁護団、支援者のみなさんとともに防衛省に要請。小野寺防衛相に対し、情報保全隊に監視を命じた元陸上幕僚監部の情報保全室長の証人尋問を承認するよう申し入れました。防衛省の担当者は「検討中」とひたすら繰り返すだけという不誠実な態度に終始。
私は、「国民の税金と権力を使って、不法な監視活動をやったことが問われている。誠実に応えよ」と厳しく批判しました。
午前中の外交防衛委員会で、日本とサウジアラビア、モザンビーク、ミャンマー各国との投資協定の質疑に立ちました。いずれも安倍内閣の成長戦略の中で多国籍企業の利益獲得の条件整備として位置付けられたもの。一企業が国家を訴えて国家主権を侵す事態が生じているISDS条項も盛り込まれており、反対しました。
午後は、東海4県の日本共産党代表によるリニア中央新幹線問題での政府要請に佐々木憲昭議員とともに同席。地方議員や予定候補の皆さんら22人が参加し、住民の不安や疑問にきちんとこたえよと、国交、経産、環境各省に迫りました。
今朝の東京新聞一面。月曜日の決算委員会で質問した、パリで開かれる武器国際展示会に初めて本格参加する日本企業の展示内容などを詳しく報道しています。新型装甲車の模型、地雷探知機などが並ぶことを示しています。重大なのは、防衛省、経産省が企業側に要請していたこと。
防衛省はこの展示会に防衛副大臣を出張させます。その目的は「世界各国は...政府要人等が参加し、官民一体となった取り組みを行っている。我が国政府として、この機会をとらえ...今後の装備技術分野における協力について協議する」としています。
東京新聞の解説は「官民一体『軍需で成長の見出し。私も決算委員会で同様の指摘をしました。ますます、その姿が明らかになっています。
10時から1時間余りの本会議。終了後、明日の外交防衛委員会の質問に向けてISDS条項について外務省、経産省からレク。引き続き、質問打ち合わせをしたため、昼食をとらずに13:30から参院議員会館で開かれた「ストップ!戦争する国づくり 6・11署名提出大集会」で、国会情勢を報告し、集団的自衛権行使容認を許すな!と全国から集まった231,004筆の署名を受け取りました。
14時過ぎに遅めの昼食をとった後、党首討論へ。参院で11議席になったものの、志位委員長が党首討論を行う国家基本政策委員会に所属していないとして、わが党への時間割り当てがなし。私は参院の委員なのでずつと座っておかなければなりませんが、あまりに内容のない苦痛の45分間でした。
続いて急きょ、「ニコニコ動画」の収録が入りました。集団的自衛権の問題で各党代表がそれぞれインタビューに答えるもの。今夜24時からの放送です。
終了後、質問原稿を仕上げて、夕方には通告レク。
外交防衛委員会の一般質疑。まずは京丹後市の米軍レーダー基地問題。月曜日の午後に突然連絡して翌朝に工事が強行されたことを批判し、工事を中止して地元への十分な説明を行うこと、建設自体をやめることを求めました。
続いて、今年の国連総会での採決を目指して議論中の「平和への権利・国連宣言」について質問。一人ひとりが平和に生きることができるよう、国家や国際社会に要求できる権利です。憲法前文の平和的生存権と理念を同じくし、その中心である「人間の安全保障」の考え方を日本を支持してきました。
ところが日本は「国際的な共通理解がない」として、国連人権理事会の場で宣言の促進に反対しています。自分たちの手を縛られたくないと、「平和の問題は安保理で」として「平和への権利」に反対している米国に同調しているのです。
憲法の平和的生存権をねじけまげて集団的自衛権行使の口実に使うなど以ての外で、日本こそ、「平和への権利・国連宣言」実現へ積極的役割を果たせと求めました。
午後は事務所の打ち合わせと明後日の質問準備。夜は議員宿舎の自治会の総会・懇親会。