昨日の仁比議員の質問で、新たな自衛隊内部文書――統合幕僚長の米軍幹部との会談記録の暴露。今日は、「共産党の調査能力はすごいですね」「いくつも爆弾持ってるんですね」「こんな文書が外にでるなんて役人として驚くばかりです」と、何人もの他党議員や国会職員から声をかけられました。
憲法で筋を通す党だからこそ情報を寄せて下さる――その信頼に必ず応えねばと決意を新たにしています。
9:30から外交防衛委員会の理事懇。衆院から送られてくる見込みの条約の審議日程について協議しました。その後は、明日の安保特の質問の準備。
午後には、愛知県から「安保法案に不安を持つママの会」の方々が来訪。政治に関心がなかったけど、ネットで情報を知り、子どもを守りたいと行動をはじめ、独自の用紙を作って集めた署名を持って各党議員を回るとのこと。頼もしい! 友人として斉藤啓豊橋市議も同行。
夕方に通告終了。
10時から開かれた参院安保特。午前中は、劣化ウラン弾の輸送をめぐる過去の答弁の矛盾をただす民主党議員に対し防衛相が答弁がまともな答弁ができないなど、今日もたびたび中断。
午後の質疑に仁比議員が立ち、自衛隊統幕資料の内容について追及。新たに昨年12月の総選挙投票直後の自衛隊統合幕僚長の訪米時の米軍幹部との会談記録を暴露。安保法制について、「(総選挙で)与党勝利により来年夏までに終了するものと考えている」「オスプレイの不安全性を煽るのは一部の活動家だけ」などと発言しています。
「この資料は爆弾すぎる」――仁比議員の質問後の自民党の議員の言葉。国民も国会もないがしろにしてアメリカを優先する姿を浮き彫りにしました。戦争法案はガイドライン実行法ということがいよいよ明らかです。
今後は、明後日の4日に4時間の一般質疑、来週火曜日の8日午後に参考人質疑を行うことを決めました。
午後から安保特の理事懇。懸案になってきた民主党議員に対する政府答弁の整理について、一定の方向が示され、明日は委員会質疑が行われることに。6時間の一般質疑で、日本共産党から仁比議員が14:40頃から質問に立ちます。与党からは4日(金)の参考人の提案がありましたが引き続き協議となりました。
参院安保特の理事懇談会は夜七時から開会予定でしたが、結局、開かれませんでした。明日の定例日は審議なし。今後の審議日程も決まってません。先週の集中審議で民主党議員への大臣答弁で中断して委員長預りとなった件で、政府からの回答が不十分なため開会の合意に至らなかつたのです。答弁はとことん行き詰まっています。採決などあり得ません。
さて、今日は昨日の国会包囲行動に参加した全国の皆さんが次々と議員会館を訪ねてくださいました。京都、愛知の各革新懇、福井の教員OBなどなど。写真はPEDAL(安保法制に抗う高知県学生の会)の皆さん。戦争法案反対アピール賛同署名をもって議員会館まわりとのこと。しばし懇談しました。若い皆さんの行動ひろげ、何としても廃案へ!
午前中は今後の戦争法案の論戦のために防衛省、外務省からレク。午後は拉致問題等対策特別委員会で質問。北朝鮮の核問題で質問しました。昨日の集会に参加した京都革新懇の越智さん、野原さんが傍聴に来てくださり、ビックリでした。
人、人、人......。国会周辺がすごいことになりました。総がかり行動が取り組んだ国会10万人包囲行動は小雨をついて12万人もの人々が参加。国会、官邸、霞が関は「戦争法案反対」のコールで包まれました。
私は朝、京都を出て国会へ。日比谷公園噴水前の街宣車から14時からの一斉コールを全国からの参加者と唱和。その後、民主、社民の国会議員とともに挨拶。沖縄代表や国際ボランティアなどスピーチが続きました。
国会に向かって移動するとどんどん人が増えて身動き取れない状況に。国会正門前は当初は歩道のみでしたが、参加者がふくれあがり、ついに車道も解放され、人々でうずまりました。
ネットを見ていると全国でも呼応した行動が取り組まれ、まさに列島騒然たる行動となりました。政府はこの国民の声をきけ! 戦争法案いますぐ廃案♪ 強行採決許さない♪ 集団的自衛権いらない♪
午後から円山音楽堂で開かれた京都弁護士会主催の安保法案反対集会は、開会前から一杯。4500人の参加と発表がありましたが、会場には入れなかった人もさらに600人もいたとのこと。すごい熱気でした。
京都弁護士会の白浜会長は大学の後輩になります。開会前に、「井上さんの演説は学生の時にも聞いてましたよ」といわれ、お恥ずかしい限り。学生時代は、法学部の大教室で講義が始まる前に演説するばかりで、まともに講義は聞いてませんでした。「相変わらず演説してます」と私。
集会では小林節・慶大名誉教授が講演。笑いと拍手が度々広がる楽しい講演でした。その後、民主、社民、新社会の各党代表とともに挨拶。参院での安保特の審議で政府答弁がとことん行き詰まっていることをお話しし、廃案への国会包囲を呼びかけました。続く、各界からのスピーチはSEALDs、ママ、医師、学者とどれも素晴らしいもの。確信の広がる集会でした。
続いて、京都市役所前までパレード。沿道からの声援も広がっています。
夜は地元の党左京地区委員会主催の緊急国会報告会。参院での審議の状況を一時間お話しました。聖護院門跡の宮城泰年門主、「学者の会」の呼びかけ人の高山佳奈子京大教授が連帯の挨拶をしてくださいました。
さあ、明日は国会10万人包囲、全国100万人行動。私は日比谷公園霞門近くで14時以降、宣伝カーから挨拶します。
午前中は本会議。農協法改悪法案に紙議員が反対討論に立ちました。その後、議員団の安保論戦会議。これまでの論戦を踏まえ、さらに政府を追い詰めていくための強化報告など確認。
午後には安保特別委員会。今日の午前中に付託された維新の党の対案について趣旨説明が行われました。今日は質疑はなしで、10分で終了。この間、委員長が「速記を止めてください」と発言して審議が中断したのは77回。途中散会も一回あります。
政府答弁が行き詰まり、求められている文書での回答も出てこない中、来週の審議日程について与党から具体的提案ができませんでした。定例日は火曜日ですが、月曜の19時に理事懇を開くといいう異例の日程。徹底審議をするための条件を与党が崩しています。
その後は、引き続き論戦準備。夜の新幹線で京都へ。
午後から外交防衛委員会の一般質疑。この間は安保特の質疑が続いたため、外交防衛での質問は2ヶ月半ぶりです。今日は一昨日の安保特に続いて沖縄米軍ヘリ墜落事故について質問。特に、日米特殊部隊の訓練についてただしました。
今回の事故で明らかになった米陸軍の特殊作戦部隊と自衛隊の中央即応連隊特殊作戦軍との共同訓練。防衛相は「訓練」参加ではなく「研修」だと言い訳をしています。質疑の中で、新ガイドラインで日米特殊部隊の協力の強化が盛り込まれているもの、今後は「訓練」としての参加もありうるのかとただすと「排除されない」との答弁。
私は、米軍の特使部隊が国際法のルールを無視した殺害作戦などに参加し、米国内でもその秘密性に疑問の声があがっていることを示し、こうした部隊との共同訓練、協力の強化は許されないと迫りました。
また、安保条約6条に基づき米軍に提供された施設・区域については、第三国の訓練使用は認められないにもかかわらず、今回の事故が起きた訓練について、米陸軍参謀総長が「いくつかの国と訓練中」だったと述べていることを示し、「第三国が参加していたのではないか」と追及。
防衛相は「訓練の使用は認められない」としつつ、軍隊の「交流プログラム」への第三国の参加は、個別に検討するとし、事実上の第三国よる施設・区域の使用を認め、この面でも新ガイドラインと法案による歯止めなき他国との軍事協力の強化が明らかになりました。
夜は総がかり行動の議員会館前集会で、民主、社民の議員と並んで挨拶。8.30の国会10万人包囲、全国100万人行動で廃案に追い込もうと訴えました。
午後から安保特別委。同委員会で初めて質問に立った辰巳コータロー議員。イラク戦争の輸送の99%を民間が担い、武器弾薬も輸送していたことを認めさせ、法案成立すればさらに拡大すると追及しました。夜の「報道ステーション」でも大きく報道されました。
委員会室で他党の質問を聞きながら、明日の外交防衛委員会の質問準備。終了後18:30頃に通告し、19:00過ぎから日弁連と学者の会の皆さんらの日比谷集会後の請願でもを激励。全国各地の弁護士会の上りや大学ごとの安保法制に反対する会の上りが並び、一時間以上のデモでした。どんどん、世論と運動が広がっています。
今日は参院予算委員会が総理・テレビ入りで開かれ、日本共産党から山下書記局長が質問立ちました。山下さんは戦後70年談話について総理をただしました。
世論の中で、いわゆるキーワードは盛り込まれたものの、主語が明確でないことを指摘し、「植民地支配」「侵略戦争」に対する総理自身の認識を歴史的事実や歴代自民党総理の立場を具体的に突きつけながら追及。
総理は、正面からまともにこたえない逃げの答弁に終始。安倍談話の欺瞞が浮き彫りになりました。
委員会室で応援傍聴。それ以外は、明日の安保特の対総理質問の準備でレクや原稿の仕上げ。