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能登に住みつづられる希望を

 能登半島地震からもうすぐ一年。九日の本会議で石破総理に質問しました。住宅と生
業の再建が遅々として進まない中で九月の豪雨に襲われ、「心が折れた」「見捨てられ
たような気持ち」との悲痛な声が上がっていることを突き付け、被災者にこんな思いを
させるような国の支援の遅れは「人災」であり、能登に住み続けられる希望を持てる支
援の強化を求めました。
  この質問で、いくつかの前進もありました。 年末までとなっていた被災者の医療
費や介護利用料の免除を来年六月まで再延長することが発表されました。ただし、これ
まで全額国の補助でしたが、自治体に一部負担が発生する場合があることは問題です。
 さらに、雑魚寝で温かい食事もなかった避難所の改善です。総理は、トイレトレーラ
ーやキッチンカーなどを自治体が取得する場合に補助する新たな補助と各自治体が所有
する備品を登録し迅速に派遣する体制を作ること、国として迅速に物資を届けられるよ
う現在一か所だけの備蓄拠点を全国八か所に増やすことを答弁しました。
 また、国際的な避難所の基準である「スフィア基準」に対応するよう地方自治体向け
の避難所の指針が改訂されトイレや暖かい食事、生活空間の基準が示されました。
 将来の問題にせず、この基準で今の能登の避難所の実態を点検し、直ちに改善するこ
とを強く求めました。ぜひ、各自治体でこれらを生かし、備蓄の強化や基準に沿った避
難所の改善に取り組みましょう。(赤旗東海北陸信越版 24年12月21日付)

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