リトアニア3日目。ビリニュスを朝出て車で1時間半のリトアニア第2の都市カウナスへ。第二次世界大戦前にユダヤ系避難民らに対し「命のビザ」を発給して多くの人々を救った杉原千畝副領事が勤務した旧在カウナス日本領事館の建物である「杉原記念館」を訪問し、関係者の皆さんと懇談しました。
99年に実業家らにより「杉原『命の外交官』基金」が設立され2000年から開館しています。杉原のビザ発給のドキュメンタリー映像や展示を見た後、杉原がビザを作成した執務室を再現した机で記帳。杉原がビザに押した印鑑を再現したものを厳粛な思いでリーフレットに押しました。
同会館にはコロナ前には7月だけで約3500人の日本人が訪問していましたがコロナで激減し財源難に直面。復活しつつありますが今年7月は450人でまだまだです。代表団として支援金をお渡ししました。昼食懇談で、数年前に杉原の出生地である岐阜県八百津町を訪れた際に見た、杉原に関する町長室の展示や町の中の幟など、町民の皆さんが杉原を大変誇りにされていることなど紹介しました。
町長さんは何度も会館に来られており、安倍元総理、岸田総理も訪問しています。在リトアニア大使館には岐阜県庁から出向の女性もおられ、案内をしてくださいました。
午後にはビタウタス・マグヌス大学を訪問してユオザス・アウグティス学長や同大の「アジア研究センター」の日本語講師、学生の皆さんらと懇談。日本人の講師の女性もおられました。同大学は関西外大をじめ日本の25の大学と協力協定を締結し積極的に交流されています。学生たちに日本語を学ぶきっかけをお聞きしましたが、美術、文化とともに漫画も挙げられていました。
バルト三国での会談や視察はこれで全日程を終了。充実した公式訪問、視察となりました。ビリニュスに戻り、明日の帰国への荷物の準備など。