参院のドイツ派遣3日目。今朝もホテル周辺をお散歩。朝は7℃で、日本では11月上旬並みの気温です。ベルリン市内中央部にある広大な公園ティーアガルテンを歩きましたが、公園というよりも森です。散歩やジョギングする人、自転車が通勤・通学する人などが行きかいます。実に清々しい!
今日から中川議運委員長が合流。午前中にブフィエ連邦参議院議長を訪問して懇談しました。連邦参議院は州を代表する機関で、連邦議会が可決した法律のうち、州の利害に密接に関係する法律は連邦参議院の同意がなければ成立しません。
その構成員は、直接選挙で選ばれるのではなく、人口比に応じて各州3~6人の州政府代表団(州首相、州閣僚及び州政府次官等)によります。その評決権は州政府の政策方針に基づき、各州代表団のうち一人が一括して行使します。
連邦参院議長は各州首相による輪番制で、ブフィエ議長はヘッセン州の首相であり、キリスト教民主同盟の全独副党首でもあります。議長は東西ドイツ統一の収支決算は相対的に大成功だったとし、今日、ヨーロッパでリーダシップを持ち、様々な問題の解決への貢献が求められていると強調され、難民問題を多く語られました。終了後、議長を冠婚で記念撮影し、連邦参議院の内部を視察しました。
連邦参議院のすぐ近くに「ベルリンの壁」が保存されています。たくさんの観光客が訪れていました。61年に東ドイツ政府によって建設され、89年まで西ベルリンを取り囲んでいました。乗り越えようとして射殺された人は西側が確認しただけで70人に及ぶとのこと。89 年11月9日に押し寄せた群衆により崩壊が始まりました。
続いて中根駐独大使の公邸にお邪魔し、ドイツ情勢等についてお話を聞きながら昼食を取りました。久しぶり日本食!
午後には、連邦議会を訪問し、警備担当者との意見交換した後、議会内を視察。1894年にドイツ帝国の議会として完成したもの。大戦の激戦で破損したままになっていましたが、71年から歴史博物館、99年に首都機能移転に伴い連邦議会となりました。
屋上にはガラスドームがあり、議事堂内や市内を一望できます。連日一万人もの見学がある人気の場所で、今日も多くの見学者であふれていました。
移動途中にブランデンブルク門に立ち寄りました。かつては二重につくられた壁の間にあり、東西両国民とも近づけなかった場所。東西分裂の象徴的な場所として観光客が多いのに加え、10/3の統一記念イベントの準備で周辺はごった返していました。
夕方には独日友好議員連盟との懇談。シルヴィア・コッティング=ウール議連会長らと意見交換。ここでも難民問題が中心でしたが、気候変動問題も話題となりました。