今日はスロバキアからポーランドへの移動日。市場を視察後、再び車で国境を越えてウィーンに行き、空路でポーランドの京都とも呼ばれる古都クラクフ市へ到着しました。
1320年から約200年間、ポーランド王国の首都として栄えた街。第二次世界大戦では奇跡的に戦火を免れ、ヴァベル城はドイツ占領時に総督府の本部となりました。この城を含む旧市街は最初に登録された世界遺産の一つで、中央広場はヨーロッパで一番の広さです。
いったんホテルに入った後、旧市街の町並みを歩き日本藝術技術博物館(Manggha館)へ。同市のヤジェンスキ氏が保有する欧州有数の浮世絵コレクションを展示するために映画監督のアンジェイ・ワイダ氏が、夫人のクリスティナと共にが建設に尽力されたもの。稲盛財団の「京都賞」を受賞したワイダ氏がその賞金も基金として費やし、様々な支援をえて建設されました。
亡くなったワイダ氏の94歳となる夫人からその経緯や展示の内容について直接お話を聞き、館長に案内していただきました。浮世絵は約4600枚も保有されており、北斎や広重の作品も。最近の漫画も展示されていました。
旧市街を歩いているときに日本人の若者の団体とあいました。声をかけると、岐阜県八百津町から来た高校生の皆さんでした。同町は「命のビザ」の杉原千畝氏の出身の町。HPを見ると、同町ではアウシュビッツ記念館やリトアニアの杉原氏の記念館を訪ねることが継続的に取り組まれています。大事ですね。
夜は在留邦人の皆さんとの夕食会。様々なご苦労や課題をお聞きしました。