○井上哲士君 日本共産党の井上哲士です。
私は、会派を代表して、一昨日の石井議運委員長の発言に対して意見を表明いたします。
先ほど石井委員長から、自らの発言を撤回し謝罪する旨の発言がありました。撤回は当然のことであります。
問題の発言は、衆議院の予算委員会の初日の質疑が終わった後に、総理や官房長官、自民党の参院国対委員長ら政府・与党の幹部と石井議運委員長らとの会食の後のぶら下がり会見で行われたものです。
十七時一分に衆の予算委員会が終わるなんて緊張感がないね、野党側に。通り一遍の予算委員会じゃないんだから、瀬戸際大臣の首取るのに、十七時一分で終わって首取れんのか、野党がだらしないねって話。こう述べております。
野党はだらしないなどという発言は衆議院の審議を愚弄するものであり、言語道断です。厳しく抗議をいたします。
議運委員長は、本来、ルールを守って公平中立に運営を努めることがその職務です。石井委員長の発言は国会全体に関わる問題であり、議運委員長としての資格が厳しく問われております。そもそも、これから衆参での本格的論戦が始まるときに議運委員長が政府・与党の幹部と飲食を伴う会食をしていたこと自体が、その公平中立さを疑わせるものと言わなければなりません。
参議院では、これまで議長の下で改革協議会を積み重ねて、二院制の下での参議院の役割はどう発揮するかを与野党で真摯に議論をしてまいりました。多くの認識は、参議院が再考の府、再び考える府として、衆議院の審議で足らざるところ、更に深めるところをしっかり議論をして、必要であれば修正もするということであります。それは、衆議院の審議をだらしないなどと愚弄するものではありません。議運委員長の立場での発言は参議院改革の議論にも泥を塗るものと言わざるを得ません。
以上、石井委員長の発言の撤回は当然であり、改めて猛省を強く求めます。
以上です。
議院運営委員会(石井準一参院議院運営委員長が、衆院予算委員会質疑に関して「野党がだらしない」などと発言した件について)
2022年10月19日(水)