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2002/08/28(水) その1
ミロ首相、カッドゥーラ人民議会議長らと懇談
午前中、シリアのミロ首相、カッドゥーラ人民議会議長、アッタール元文化相と相次いで会談しました。
このうち、ミロ首相との会談は日本を出る時は副首相との会談の予定でしたが、シリア側からの申し出で急遽、変更になりました。当初、30分の予定でしたが、首相が熱心に発言されたため大幅に超過し、一時間半を越える会談になりました。
この中で首相は、中東和平の問題とともにアメリカのイラク攻撃について長い時間を割きました。そして、アメリカはこの攻撃によりフセイン政権転覆をねらっているが、それはイラクの国民が決めることだと強調しました。そして、イラク国民こそが満足しない政権とたたかうであり、現にイランの反政府勢力はいくつもあるとのべました。
そのうえで、シリアもアラブ諸国も、どのようなイラク攻撃にも反対であり、もし行われれば、この地域全体の安定に想像できないような否定的影響を与えることになり、テロの活性化の口実になると厳しく批判しました。
この問題で、日本がアメリカに追従するのでなく、ヨーロッパ諸国とともに反対の意思を明確にすることが必要だと痛感しました。
人民議会議長との会談の後に、本会議場を見学。また、元文化大臣との懇談の後には、ダマスカスの消防署を訪問し、日本からの経済援助による消防車を視察しました。はしご車や放水車などありましたが、実に年間1300回も出動しているとのこと。ボディには「日本とシリアの協力」という文字が書かれ、大変喜ばれており、私たちが行くと、団員総出で歓迎の儀式もあり、訓練も見せてもらいました。
ちなみに、シリアで一番多い火災原因は、強い日差しによる自然発火だということでした。確かに、気温は三十度前後で、日陰に入ると涼しいのですが、日差しは強烈です。
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