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2005年5月1日
①9.11テロのワールドトレードビルへ

 朝8:00にホテルを出て、地下鉄に乗って9.11テロの被災地であるワールドトレードビルの跡地へ。現地には当時の写真や、亡くなった方々の名前が掲示されています。

 「非核の政府を作る会」の増田さんや笠井さん、斉藤さんとともに現地を背景に写真撮影。まだ現地は地下二階ぐらいまでがむき出しになったまま。新たなビルを建てる予定ですが、隣のビルも焼けただれたままで、復興がすすんでいませんでした。都会の中にぽっかりと空間が開き、想像を絶する事態だったことを現場に立ってみて痛感しました。

 笠井さんの「NO WARS」と編みこんだベストを見たアメリカ人が話しかけてきました。彼は、テロの当日、上空でヘリの運転をしており、衝突を目の当たりにしたとのこと。イラク戦争についても「あんな戦争はだめだよ」と語られたのが印象的でした。


②アボリッションナウ大集会とパレード

 ホテルにいったんもどり、約50分間歩いて国連本部前へ。日本代表団の集合場所には、すでにたくさんの人々が集まっていました。神奈川の畑野前参院議員の姿を見つけて記念写真。集会が行われるセントラルパークに向けてのパレードが12時に出発し、私も、日本原水協代表団の先頭で行進しました。

 デモは横10列ぐらいの幅でゆったりとした行進。各国から集まった市民が思い思いの横断幕やプラカードを持ち、民族衣装や民族音楽もあれば、ブッシュに扮装した人もあり、沿道の市民にアピールをしながら国連本部横からエンパイアステートビル前を通り、セントラルパークまで約2時間歩きました。

 国連本部前の歩道で大きな拍手をしている人を原水協の高草木事務局長が「昨年の原水禁世界大会にも参加されたデアルバ・メキシコ軍縮大使です」と参加者に紹介。参加者も大きく手を振って応えました。デアルバ大使は大使館スタッフとともにセントラルパークまでパレードに参加されたとのことです。

 セントラルパークで集会が始まり、冒頭、今日の行動には4万人以上が参加していると発表がありました。歌や音楽、踊りを混ぜながら30をこえる参加各国からのアピールがあり、実に2時から6時までの4時間の集会!

 その中でも広島、長崎の市長のアピールや2人の被爆者の訴えには注目が集まり、会場から大きな拍手が送られました。「ノーモアヒロシマ」「ノーモアナガサキ」「ノーモアヒバクシャ」「ノーモアウォー」の訴えはそのたびに会場全体の唱和となります。まさに世界の共通語です。また、原水協の高草木さんが、「核廃絶署名500万」の横断幕をもった各県代表とともに壇上に上がり、日本の草の根の運動を紹介しながらの決意も注目されました。

 集会のやり方は「アメリカ的」というのでしょうか、野外集会とはいえ実にラフなもので、途中に出たり入ったりもあれば、寝転んだ人たちもありというものでした。朝のうち降っていた雨もデモが始まる前にあがり、一転して強い日差しが照ったため、一気に鼻の頭が日焼けしてしまいました。


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